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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02

新型エルグランドが幸せを運んでくる!

エルグランド

エルグランド

【本記事は2010年9月にベストカーに掲載された記事となります。】人はなぜクルマを買うのか? それは、クルマを買うことにより幸せになれるから。幸せと感じることは人それぞれ違うが、旧型、ライバルに対し大きな魅力を備え、一新された新型エルグランドは、最大公約数的幸せをもたらしてくれるクルマといえそうだ。それほど新型エルグランドの出来はすばらしい。

幸せを運ぶエクステリア

新型エルグランドの一番わかりやすい幸せが内外装のデザイン。本誌『デザイン水かけ論』でもおなじみ、辛口評論家の前澤義雄氏をして、「従来のミニバンとは明らかに違う」と言わしめたエクステリアは、豪華だしスッキリとカッコいい。フェンダーに食い込むように配置されたヘッドライトとそれと一体的にデザインされた大型のフロントグリルは押し出し感も強く、誰もがエルグランド、とわかる初代からのアイデンティティを持ちながらも新しいテイストが盛り込まれている。このワル顔の元祖はまさにエルグランドで、21世紀型のスッキリ系ワル顔として高い人気を誇っているトヨタのヴェルファイアもその存在感の前ではタジタジといったところ。リアに目を移せば、ウィンドウ類をシルバーのメッキパーツで縁取り。これが質感の高さ、シャープさを演出している。ボディサイズは、全長4915×全幅1850×全高1815mmで、全長で80mm全幅で35mm大型化されているが、逆に全高は95mmダウン。旧型に比べてワイド&ローフォルムを採用することでより伸びやかに見える。ライバルのヴェルファイアとは全高の違いが顕著で、ヴェルファイアの全高は1900mm。それから付け加えておくと、新型エルグランドは大柄だが見切りがいいので、ファミリーで使う場合、お父さんだけでなくお母さんも運転がしやすい、この点は旧型やヴェルファイアよりも優れている点といえる。

幸せを包むインテリア

エルグランド:大きくラウンドしたダッシュボード、視認性に優れたインパネなどデザインと使い勝手を両立

エルグランド:大きくラウンドしたダッシュボード、視認性に優れたインパネなどデザインと使い勝手を両立

エクステリアに負けず劣らず満足感が高いのがインテリア。シックな色遣いが魅力的で、旧型よりも新しさはもとより、使い勝手、利便性が高められているのがすばらしい。ミニバンでしか味わえない、多人数が快適に過ごせる空間を実現している。旧型のデザインを踏襲しながらも進化させているインパネなど目立つところだけでなく、ドアトリムなど細かなところに気を遣っているのもキング・オブ・ミニバン!乗車定員は、7人乗りと8人乗りをラインアップ(一番安い250XGは8人乗りのみ)。シートはLクラスミニバンらしく座面が大きく快適。圧巻は7人乗りで、世界初となるクッション一体式のトリプルオットマン(助手席&2列目)を採用。しかも2列目は、旧型やヴェルファイアにはない中折れ機能付きだから体にフィット。

FF化が幸せを呼ぶ

新型エルグランドは、旧型がFRなのに対し、FFに変更。旧型エルグランドの泣きどころは、パッケージング面でライバルに見劣りしていたのだが、低床フロアの採用により、室内スペース、快適性とも大幅進化。前述のとおり、車高が95mm低くなっているにもかかわらず、室内高は旧型よりも20mmアップの1293mm(2列目付近)。ヴェルファイアの1344mmにはかなわないが、ゆとり満点。

エンジン変更で後ろ指をさされなくてすむ?

新型エルグランドは、2.5L、直4(170ps/25.0kgm)と3.5L、V6(280ps/35.1kgm)をランナップ。旧型の縦置きの3.5L、V6よりも明らかにスムーズ。3.5Lのスペックはヴェルファイアとまったく同じ。いっぽう2.5Lは、ヴェルファイアに比べてトルクが太いので余裕がある。環境性能の進化が大きい。新型エルグランドは、旧型がエコカー減税の対象グレードがなかったのに対し、3.5Lでは一部のグレードを除き50%減税、2.5Lは全車75%減税対象車。今のご時世、大排気量エンジン搭載車や大型のクルマに乗る、というのはちょっと時代錯誤な感じがする、と躊躇している人もいるかもしれないが、新型エルグランドは、環境性能を進化させているからそのあたりの大義名分もたち、買ってからの満足度はかなり高いハズ。

使い勝手のよさが幸せを呼ぶ

エルグランド:ダイブダウン方式だから収納時に左右に張り出しがなくスッキリ。ラゲッジの自由度が高い

エルグランド:ダイブダウン方式だから収納時に左右に張り出しがなくスッキリ。ラゲッジの自由度が高い

新型エルグランドのサードシートの収納方法に注目。このクラス、旧型エルグランドもアルファード/ヴェルファイアもエリシオンも、サードシートの収納方法は、左右に跳ね上げるタイプだが、新型エルグランドは、ダイブダウン式を初採用。跳ね上げ式は女性でも簡単に収納&復帰できるようにヘルパースプリングを入れてアシストするなどしているが、簡単に収納&復帰できるという点では新型エルグランドのダイブダウンが圧倒的にいい。収納時に左右に張り出しがないので、ラゲッジがスッキリと収納性が高くなるのも魅力。

グレード

3.5Lはハイウェイスターのみ、2.5LはハイウェイスターとXG。それぞれにFFと4WDが設定されている。

幸せになる安い価格設定

一番安い250XGのFFが307万6500円。スタート価格としての買い得感は高い。オレはハイウェイスターが欲しいという人は、2.5LならFFで338万1000円。やっぱりこのクラスは余裕が欲しいから3.5L、という人は約40万円プラスでOK。といいながらも、至れり尽くせりの最上級の3.5ハイウェイスタープレミアムの435万7500円(4WDは464万1000円)が一番の売れ筋になりそうな感じもする。ただ、今やあって当たり前の装備となっているカーナビは、通信タイプのカーウィングスHDDナビを装着しようとすると、最低でも47万2500円必要になるのは覚悟しておこう。リアエンターテイメントシステム、シアターシステムなど豪華装備もオプション設定されているが、けっこう高い(でも売れるんだろうなぁ)。日産ファンが待ちに待った新型エルグランドは、キング・オブ・ミニバンにふさわしい仕上げで、幸せを運んできてくれること間違いなし!

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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