車の買取代金が入金される時期は、買取業者と契約条件によって異なります。契約後すぐに支払われるとは限らず、車両の引き渡し、必要書類の提出、ローン残債の精算、所有権解除などが完了してから入金される場合があります。

契約前に、「入金の起算日は契約日・車両引き渡し日・書類完備日のどれか」「具体的な振込予定日」「振込額と手数料」「残債精算後に売主へ入金される金額」を書面で確認しましょう。

必要書類が足りない場合や、車検証に載っている住所・氏名が「現在のもの」と異なっている場合は、手続きを進めるために追加書類が必要になります。書類が揃うまで手続きが止まってしまうため、「何の書類をいつまでに用意すればよいか」とあわせて、「売却代金の入金日がどのように変わるか」も必ず確認しておきましょう。

車の売却から入金までの流れを解説

車売却から入金までの流れを解説
これから初めて車買取サービスを利用する方のために、大まかな流れについてみていきます。

大抵は以下で紹介するようなプロセスで買取手続きを進めていくと思ってください。

車の売買手続きをする際には、必要書類がいろいろとあります。書類に不備があると、買取手続きが順調に進まない可能性もあるので注意しましょう。

①買取業者を選ぶ

車を売却する方法は、主に「下取り」と「買い取り」です。

下取りはディーラーに車を渡して、査定額を次の車の購入代金から差し引く形で取り引きする手法です。

しかし、下取りの場合は査定額が安くなる傾向が見られます。もし少しでも高く売却したければ、買い取りを選ぶのがおすすめです。

日本全国に買取業者はありますが、どこに査定に出すかは重要なポイントです。同じ車でも買取業者によって、査定額は変わってきます。場合によっては、何十万円単位で違ってくる場合もあります。

どの買取業者に売却するか、慎重に検討しましょう。

おすすめなのは販売まで一貫して手掛けている業者です。このような業者であれば、中間マージンもかからずコストカットできます。つまり、それだけ査定金額で還元されるということです。

②査定を受ける

業者が見つかったら、実際に査定に出しましょう。

査定に出す場合、概算査定から実車査定の流れで行うのがおすすめです。

概算査定とは、車種、年式、走行距離などの情報から簡易的な査定を行います。

実車査定とは、車の実物を見て査定を行います。

概算査定で売却先の候補を絞り込みます。そして、実車査定でその内容を比較し、最終的な売却先を決めていく流れが良いでしょう。

実車査定ですが、皆さんの立会いのもとで行われます。大体30分から1時間もあれば、買取金額が出るでしょう。

もし価格に納得できなければ、キャンセルすることも可能です。ほとんどの業者でキャンセルしても代金を請求されることはありません。

③必要書類を準備する

査定金額に納得し売却するのであれば、必要書類を準備しなければなりません。必要なものはいくつかありますので、前もって手元にあるか確認しておきましょう。

必要書類は以下になります。

  • 車検証
  • 自賠責保険証明書
  • 自動車税納税証明書
  • リサイクル券
  • 実印と印鑑証明書(普通車の場合)
  • 認印(軽自動車の場合)

リサイクル券は紛失していても手続きは可能ですが、その他はないと売却できないので見つからなければ再発行手続きを進めてください。

普通車を売却する場合、実印が必要です。それに伴い印鑑証明書も必要になるので、印鑑登録手続きをしておきましょう。

軽自動車を売却する場合、認印でも問題ありません。そのため、印鑑証明を提出する必要もなくなります。

④価格交渉の上で契約する

売買手続きに進める前に、業者に価格交渉してみるのがおすすめです。もしここで交渉を進めると、確実ではないもののプラス査定される可能性があります。

交渉を進めるにあたって、見積書の内訳をチェックしましょう。そして何かプラスになりそうな材料はないか確認してみてください。

特に3月や9月の決算期前に交渉を持ちかけると応じてもらえる可能性があります。決算期前は少しでも業績を伸ばすために、買い取りに力を入れる傾向があるからです。

そのためには、自分の愛車をチェックして、何がセールスポイントになるか把握しておくことが必要です。

例えば、メーカーオプションはアピールポイントになりえます。これは工場で取り付けるものなので、後から取り付けることはできません。そのため、高評価となる可能性があります。

また、禁煙車の場合もアピールポイントになります。タバコのヤニの臭いは結構気にする方が多いです。車内でタバコを吸っていないのであれば査定士にアピールしたほうがいいでしょう。

交渉が終わって納得できる価格を引き出せれば、売買契約に移ります。必要書類を提出して、契約書に署名と捺印をすれば完了です。

⑤車を引き渡す

契約が締結されれば、後は愛車を手放すだけです。

一般的に、車を引き渡してから買取代金が入金される流れです。もしできるだけ早く現金化したければ、早めに引き渡しましょう。

もし買い替えのために車を手放すのであれば、次の車が納車されるタイミングも意識しなければなりません。次の車がまだ届いていないのに今の車を手放してしまうと、車に乗れない期間ができてしまいます。特に仕事などで車が不可欠という場合には注意が必要です。

車を引き渡す際には、できるだけ綺麗な状態にしておくことをおすすめします。義務ではありませんが、車を引き取ってくれる買取業者に対するマナーです。

洗車だけでなく車内の清掃も進めておくと、心象が良くなるでしょう。

車買取の入金までの日数はどのくらい?

車買取の入金までの日数はどのくらい?
車買取サービスでは、いったん愛車を引き渡してからその後に入金されるという流れです。

ここで気になるのが、入金されるまでにどのくらいの日数がかかるかです。

以下では、車買取における入金のタイミングについてみていきます。その他にも入金方法や入金までの期間を短縮するコツについてもまとめました。

入金方法について

業者によって若干違いがあるかもしれませんが、ほとんどのところで銀行振込による入金を採用しています。

即日現金で代金を支払うということは稀です。そのため、入金されるまでに多少の時間が必要となります。

一部「現金払い」や「即金支払い」を売り文句にしている業者も見られます。その中にはきちんと約束通りに代金を現金にて支払うところもありますが、現金払いや即金とうたっているところは悪徳業者の可能性も高くなります。

今すぐ現金が必要なら、即金といわれると魅力的に感じるでしょう。しかし、足元をすくわれる恐れがあるので、買取業者に売却前に確認を取っておくことが大事です。

入金までは約1週間かかる

車の買い取りから実際に入金されるまでにかかる期間は、早ければ2営業日、少しかかると5営業日くらいが目安です。休日が入ることも踏まえると、大体1週間前後で入金が確認できるところが多いです。

車を売却すると、陸運局で名義変更など必要な手続きを行います。この手続きは買取業者のほうで代行してくれるので、こちらでする必要はありません。

事務手続きが入るので、どうしても引き渡してから数日間入金まで時間がかかります。そのため、1週間程度はかかると考えておきましょう。

売買手続きするにあたって、必要書類を提出しなければなりません。必要書類に不備があると手続きが止まってしまうので、入金までにさらに時間がかかる場合があります。そのため、不備のないようにあらかじめ準備しておくのがおすすめです。

買取業者によっては名義変更の手続き前に車両代の入金がされる場合もあります。そのため、入金が行われるのは名義変更の前なのか後なのか確認してみるといいでしょう。

入金までの期間を短縮させるコツ

入金までの期間を短縮させるコツ
車売却するにあたって、できるだけ早く現金を手に入れたいと思っている方もいるかもしれません。

早く入金してもらうためには、買取手続きのスピードアップが不可欠です。そのためにやるべきことは2つあります。

まずは、査定のスピードアップに努めることです。査定のときに車が汚れていると、正しい査定金額を算出するまでに時間がかかります。そのため、査定前に洗車し、車内の清掃を進めると査定手続きが早まります。

また車が汚れていると、買取金額を下げられるかもしれません。高額査定を引き出すためにも、車は綺麗にしておくことをおすすめします。

もう一つは、必要書類を早めに提出することです。内容に不備があると、買取手続きが止まってしまいます。車を売却すると決めた段階で、必要書類の手配を速やかに進めましょう。

訪問査定を利用するのがおすすめ

車の査定には「訪問」と「出張査定」があります。

できるだけ早く現金を確保したければ、訪問査定の利用がおすすめです。

訪問査定とは、自分でお店に車を持ち込んで査定を受けることです。お店が空いていれば、即日予約を取って査定することもできます。

出張査定の場合、査定士が自宅に来てくれるのが魅力的ですが、即日出張してもらうのは難しいでしょう。

訪問査定の場合、実際のお店の雰囲気が分かるということと、中古車販売も行っているお店の場合はディスプレイされている車両を見て車を大切に扱っているかも把握できます。

信頼できるお店かどうか判断材料も多いので、できるだけ訪問査定を利用するのがおすすめです。

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必要書類を準備するまでの期間

必要書類を準備するまでの期間
入金を遅らせないためには、車検証をはじめとする必要書類を事前にリストアップし、「紛失していないか」「内容に間違いはないか」「有効期限は切れていないか」を確認しておくことが大切です。必要な書類は、普通車か軽自動車か、名義や住所の変更があるか、ローン残債があるかによって異なります。

各書類のチェックポイントと注意点は以下の通りです。

①車検証(電子車検証)

所有者・使用者、住所・氏名、車台番号が最新の状態か確認します。電子車検証の場合は、ICチップに記録された詳細な情報をアプリなどで確認・印刷する場合があります。

万が一紛失している場合、普通車は「運輸支局」、軽自動車は「軽自動車検査協会」での再発行手続きが必要です。窓口の受付時間、必要な手数料、受け取りまでにかかる日数を事前に確認しましょう。

②自賠責保険証明書

保険の有効期間が残っているかと、契約している保険会社を確認します。

万が一紛失している場合、加入している保険会社へ連絡し、再発行にかかる期間を確認してください。買取店へどのタイミングで提出するかもあわせて聞いておくとスムーズです。

③自動車税(軽自動車税)の納税証明書

税金の未納がないか確認します。現在はオンラインで納税確認(電子確認)ができる地域が増えていますが、買取店のルールによっては紙の証明書の提示を求められることがあります。

④リサイクル券(預託状況の確認資料)

2026年1月以降、紙のリサイクル券の新規発行は停止されており、紛失した場合も原則として再発行はできません。そのため、「自動車リサイクルシステム」のウェブサイトで預託状況を調べ、その画面を印刷したものを証明資料として用意します。

⑤印鑑登録証明書・委任状・譲渡証明書など

普通車か軽自動車か、また引っ越しや結婚などで住所・氏名が変わっているかによって、用意する書類が異なります。書類を発行すべき時期(3ヶ月以内など)や実印の押印方法を含めて、あらかじめ買取店に必要な書類の一覧を作ってもらいましょう。

なお、車の名義がローン会社や販売店になっている場合は、ローンの精算と所有権解除の書類が揃うタイミングによって、売却代金の入金日が遅れることがあります。すべての書類が手元に揃うスケジュールを事前に確認し、買取店へ伝えておきましょう。

考えられる入金トラブルとその対処法

考えられる入金トラブルとその対処法
買取代金は、愛車を引き渡した後で振り込まれるのが一般的です。

しかし、「引き渡した後、お金が振り込まれないのでは…?」と不安に感じる方もいるかもしれません。

買取代金の支払いトラブルは時折起こります。具体的にどのようなトラブルが起こりうるのか、買取サービスを利用する前に知っておきましょう。

期日を過ぎても入金されない

通常きちんとした買取業者であれば、支払日を教えてくれます。ところがその約束の支払期日を過ぎても入金反映されないというトラブルは起こりえます。

これは、買取業者側とお客さん側の間で理解の齟齬が起きている可能性が高いです。このような誤解が起こらないようにするために、入金指定日と支払方法についてしっかり確認しておくことが必要です。

また、必要書類に何らかの不備があったために、当初の期日までに支払いできなかったということも考えられます。この場合、先方から連絡が来るはずなので未提出の必要書類を速やかに準備してください。

もし約束の期日までに入金が確認できなければ、すぐに買取業者に連絡しましょう。そして、どのような状況なのか、入金はいつまでに実行されるかを確認してください。

買取業者が倒産した

車を売却した買取業者が直後に倒産するという事例も稀ではありますが、実際に見られます。このような場合、買取代金を受け取れない可能性がありますので注意が必要です。

買取代金は、一種の債権となり、債権を回収する権利はあります。しかし倒産した業者に十分な資産がなければ、債権回収は不可能です。

そのため、買取業者を選ぶ際には、業歴の長い経営が安定してそうなお店をピックアップしてください。日本全国に展開している大手であれば問題はないとされていますが、それでも倒産リスクはゼロにはできません。

万が一倒産してしまったのであれば、弁護士に相談してみるといいでしょう。

買取業者が実在しない

買取業者の中には、一部悪徳業者があります。このような業者に引っかかって被害を被ってしまう可能性もゼロではありません。

特に車の買い取りを勧誘しているけれども、お店が実在しないというケースも見られます。契約を終えたけれども業者自体が存在せずに車を取られてそれっきり、というわけです。

特に電話で勧誘してくるところは、このような実在しない業者の可能性が高いです。

また、「どんな車でも高額買取」や「即金」など魅惑的な謳い文句を出してくる業者も危ないといわれています。

ホームページやチラシを見てもお店の所在地が書かれていない、電話番号が携帯電話の番号になっているなどの場合には注意が必要です。所在地が書かれているけれどもデタラメという可能性もあります。

万が一このような悪徳業者に騙されたのであれば、警察や弁護士に相談しましょう。名刺や店舗名など、できるだけ多くの情報を提供することが重要です。

減額要求された

売買契約を交わして入金も実行されたが、その後に「減額要求」されるケースも見られます。

「車を引き取ったけれども、新たに車両に瑕疵が認められた」というのがその理由です。

これは、悪徳業者の行う手口ともいわれています。買取業者は査定のプロのはずで、瑕疵があった場合それを見逃した業者サイドにも過失があったと考えられます。そのため、売り主に対して瑕疵担保責任を請求できないという考えが一般的です。

減額、ひどくなると返金請求されることもありますが、言いなりになる必要はありません。

もし減額請求されたのであれば、毅然と断り、消費生活センターなど第三者機関に相談してください。どう対処すればいいか、アドバイスがもらえます。その指示に従って対応しましょう。

よくある質問(FAQ)

車を売却してから入金されるまで、どのくらいかかりますか?
入金時期は買取業者と契約条件によって異なります。契約日、車両引き渡し日、必要書類がそろった日のどれを起算日とするのか、具体的な振込予定日を契約書で確認しましょう。
車の売却代金の入金が遅れてしまうのは、どのような原因がありますか?
主な原因は「書類の不備」や「ローンの手続き待ち」です。必要書類が足りない、車検証と現在の住所・氏名が一致していない、ローンの精算や所有権解除の書類が揃うまでに時間がかかっている、といったケースが挙げられます。税金の納付状況なども含め、手続きをスムーズに進めるために「何が必要か」のチェックリストを買取店にあらかじめ出してもらいましょう。
入金に関するトラブルを避けるために、事前に確認しておくべきことは何ですか?
いつ、いくら振り込まれるかの条件と、その根拠を書面で確認しましょう。具体的には、書類がすべて揃ってから何日後に入金されるか(起算日と振込予定日)、振込先の口座情報や振込手数料はどちらが負担するか、査定額から差し引かれる費用の内訳、もし書類に不備が見つかった場合の入金スケジュールの扱いなどを契約前にしっかり確認することが大切です。特にローンが残っている車を売る場合は、買取業者からローン会社へ支払われる金額と、最終的に自分の口座へ振り込まれる金額の内訳を、必ず書面でもらって確認してください。

まとめ

①車の買取価格の入金がされるのは、愛車を引渡してから長くて1週間程度とされている
②必要書類に不備があると手続きが長引くので事前に準備しておく
③入金方法は銀行振込が主流
④買取業者の倒産などで代金を回収できない場合もあるので注意が必要

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