新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2015.09.04
スバル インプレッサ スポーツハイブリッド 試乗レポート
スバル インプレッサ スポーツハイブリッド 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年6月19日
SUBARUコール 0120-052215
文●森野恭行 写真●川崎泰輝
■独自のハイブリッドを搭載した走りの完成度は高い
XVハイブリッドで「ハイブリッド市場」に参入したスバル。その第二弾は、基本となるボディやメカを共有するインプレッサスポーツのハイブリッドだ。でも、ポン付けではなく、搭載にあたっては制御のアップデートも行っているという。20.4km/L(JC08モード)に改善された燃費値だけでなく、走りの進化も大いに気になる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
モーターの性能は13.6馬力/6.6kg m。モーターでの発進ができ、低負荷域をEV走行でカバーすることも可能なシステムなのだが、XVハイブリッドに乗った印象は「主役はエンジン」の感じがぬぐえなかった。だがインプレッサスポーツハイブリッドの場合は、より多くの場面でモーターの存在を実感できる。「応答性を高め、アシストの頻度や能力も大きくした」というシステムの進化が功を奏しているわけだ。結果として、走りの力感やスポーティさは明確に向上。加えて実用燃費の改善にも効果を発揮しているはずだ。
ハンドリングについては、ハイブリッド化による120kgほどの重量増が気になるところ。でも、扱いやすく、バランスの取れたフットワークにしつけられていて、専用セッティングのサスや幅広タイヤの採用がプラス方向に働いていることをうかがわせる。そして、ベース車の2Lガソリン車に大差をつけるのは静粛性。乗り心地もより良質で、快適なクルージングを約束してくれる。
このように完成度は十分に高い。だが、燃費におけるハイブリッドの「優位性」はもっと際立たせてほしいし、エンジンの断続にともなうショックも小さくしてほしい・・・というのが本音。そうした弱点つぶしができれば、スバルらしい個性派AWDハイブリッドの魅力はもっと高まるはずだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
シートやステアリングのステッチだけでなく、メーターパネルやダッシュボード照明にも、ハイブリッドのアクセントカラーのブルーを使う。「S」はよりスポーティ仕立てだ。
キャビンの広さはCセグメントハッチバックの合格レベル。家族ユースを満たすユーティリティを備える。「S」のシート地はスエード調で、前席パワーシートを標準装備する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
CVTケースに小型モーターを内蔵した、スバル独自のハイブリッドメカを採用する。駆動メカはもちろんシンメトリカルAWDだ。
床下にニッケル水素バッテリーを収めることで、荷室への影響を最小とした。積載能力も満足できる。
クリアレンズのLEDリヤコンビランプと専用フロントバンパーが「ハイブリッド」の大きな特徴。大型ルーフスポイラーや専用サイドシルスポイラーも装着し、スポーティ感を高めている。
スバル インプレッサ スポーツハイブリッド 2.0i-S アイサイト(CVT)
全長×全幅×全高 | 4420×1755×1490mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1510/1515mm |
車両重量 | 1500kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1995cc |
エンジン最高出力 | 150ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 20.0kg m/4200rpm |
モーター最高出力 | 13.6ps |
モーター最大トルク | 6.6kg m |
JC08モード燃費 | 20.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/50R17 |
価格
スバル インプレッサ スポーツハイブリッド | 250万5600円~263万5200円(全グレード) |
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