新型車比較・ライバル車対決
更新日:2024.01.30 / 掲載日:2024.01.30

実力派ミドルSUV一斉比較〜エクステリア&パッケージング〜

RAV4/NX/エクストレイル/ZR-V/CX-60/アウトランダー/レヴォーグ レイバック

すっかり定番となったクロスオーバーSUV。中でもミドルクラスは、SUV風デザインの手軽なコンパクトカーが主流のコンパクトSUVとは異なり、本来の用途に沿ったアクティブ志向のモデルや上級ワゴン的なモデルが揃う。今回は実力派の7車をピックアップ。横並び比較で各車の違いを見ていこう。

●文:渡辺陽一郎

ミドルSUV見くらべカタログ《エクステリア&パッケージング》

※写真は一部改良前のものを含む。

外観デザインやサイズ感は?
 SUVとあって外観は存在感が強い。フロントマスクには上下方向の厚みがあり、タイヤサイズも大径の17〜19インチを装着する車種が多い。ミドルサイズだから、全長は4600〜4700㎜前後だ。全幅は1800㎜を超えるが、SUVでは運転しやすい部類に入る。最低地上高は200㎜前後を確保して走破力を高めた。ミドルサイズは車内の広さと扱いやすさを両立させ、価格も比較的割安だからSUVの中でも人気が高い。

TOYOTA RAV4

クロスオーバーSUVながら野性味がある
 代表グレードとなるアドベンチャーのボディサイズは、全長が4610㎜、全幅は1865㎜とワイドだ。最小回転半径も5.7mだから、混雑した街中や駐車場では、ボディが大きく感じることもある。最低地上高は200㎜を確保して、悪路のデコボコも乗り越えやすい。フロントマスクのデザインも野性的で、最近のSUVでは珍しく、アウトドア指向が強い。

DATA (アドベンチャー・4WD) ●全長4610㎜ ●全幅1865㎜ ●全高1690㎜ ●ホイールベース2690㎜ ●最低地上高200㎜ ●車両重量1630㎏ ●タイヤサイズ235/55R19

LEXUS NX

レクサスらしい堂々たるフロントマスク
 レクサス車に共通するスピンドルグリルのフロントマスクは存在感が強い。後方視界はあまり良くないが、ボディの側面は躍動的なデザインで、レクサスを象徴する外観に仕上げた。全幅は1865㎜と少しワイドで、最小回転半径も5.8mと大回りになる。それでも最低地上高は185㎜を確保したから、悪路や駐車場に入る時の段差などを乗り越えやすい。

DATA (NX350h・FF) ●全長4660㎜ ●全幅1865㎜ ●全高1660㎜ ●ホイールベース2690㎜ ●最低地上高185㎜ ●車両重量1730㎏ ●タイヤサイズ235/60R18

NISSAN エクストレイル

見た目はオーソドックスで意外に小回りが利く
 プラットフォームはアウトランダーと共通で、ホイールベースも2705㎜で等しいが、ボディやパワーユニットはすべて異なる。全長は4660㎜、全幅は1840㎜のミドルサイズで、外観のデザインはスッキリしてシンプルだ。最小回転半径は5.4mで小回りの利きも良い。最低地上高は2WDが200㎜、4WDは185㎜で、悪路のデコボコも乗り越えやすい。

DATA (X e-4ORCE[2列]・4WD) ●全長4660㎜ ●全幅1840㎜ ●全高1720㎜ ●ホイールベース2705㎜ ●最低地上高185㎜ ●車両重量1850㎏ ●タイヤサイズ235/60R18

HONDA ZR-V

特徴的な顔付きで、ボディは意外に大きい
 一番の特徴はフロントマスクで、デザイナーは「丸みのあるボディの前端をスパッと切り落としたように仕上げた」と言う。全長は4570㎜、全幅は1840㎜だから、ミドルサイズながら全長は4600㎜以内に収まっている。塊感のある造形だが、それゆえにコンパクトSUVに見える面もある。最低地上高には190㎜の余裕があり、最小回転半径はヴェゼルの18インチホイール装着車と同じ5.5m。

DATA (e:HEV X・FF) ●全長4570㎜ ●全幅1840㎜ ●全高1620㎜ ●ホイールベース2655㎜ ●最低地上高190㎜ ●車両重量1560㎏ ●タイヤサイズ225/55R18

MAZDA CX-60

伸びやかなサイドビューが特徴的だ
 外観で最も注目すべき点は、エンジンを縦置きに配置した後輪駆動ならではのボディスタイルだ。フロントピラーに対して前輪が前寄りに配置され、ボンネットが長く伸びやかだ。その分だけ全長は4740㎜、ホイールベースも2870㎜と長い。全幅は1890㎜とワイドで、視覚的な安定感を生み出している。フロントマスクは今のマツダ車に共通した形状だ。

DATA (XD Lパッケージ・FR) ●全長4740㎜ ●全幅1890㎜ ●全高1685㎜ ●ホイールベース2870㎜ ●最低地上高180㎜ ●車両重量1810㎏ ●タイヤサイズ235/50R20

MITSUBISHI アウトランダー

ミツビシ共通のフェイスデザイン
 フロントマスクは、今の三菱車に共通するダイナミックシールドと呼ばれるデザイン。ランプを縦方向に配置して独特の表情に仕上げ、サイドビューは水平基調で力強い。ボディサイズは全長が4710㎜、全幅は1860㎜とワイドだが、視界が良いために運転しやすい。最低地上高も大半のグレードが200㎜を確保していて、悪路の凹凸を乗り越えやすい。

DATA (P・4WD) ●全長4710㎜ ●全幅1860㎜ ●全高1745㎜ ●ホイールベース2705㎜ ●最低地上高200㎜ ●車両重量2110㎏ ●タイヤサイズ255/45R20

SUBARU レヴォーグ レイバック

ハードな印象を抑えておだやかに
 プレミアム感覚を強める意図もあり、フロントマスクなどに丸みを持たせた。外観はレヴォーグよりも柔和な印象だ。最低地上高は200㎜に高め、レヴォーグの鋭角的な特徴は薄れた。全長は4770㎜、全幅は1820㎜だから、SUVの中心的なサイズになる。ワゴンがベースとあって全高は1570㎜に収まり、重心が低いから走行安定性も優れている。

DATA (リミテッドEX・4WD) ●全長4770㎜ ●全幅1820㎜ ●全高1570㎜ ●ホイールベース2670㎜ ●最低地上高200㎜ ●車両重量1600㎏ ●タイヤサイズ225/55R18

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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