新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2016.04.15
ホンダ オデッセイ ハイブリッド 試乗レポート
ホンダ オデッセイ ハイブリッド 試乗レポート
試乗
追加モデル
発表/2016年2月4日
ホンダ・お客様相談センター
0120-112010
文●森野恭行 写真●編集部
■待望のハイブリッドモデルは走りの力強さと快適性が魅力
当初計画より後ろにずれたが、待望のハイブリッドを加えることで、5代目オデッセイのラインアップがようやく完成したことになる。最大の注目点は、クラストップの24.4~26.0km/Lを実現した燃費(JC08モード)のよさだが、スポーツハイブリッドi-MMDを採用するモデルなのだから、走り味のスポーティさにも期待が持てる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
従来からの2.4Lモデルと比べると、ハイブリッドモデルの走りは上質&快適方向に振れている。まずは静粛性。184馬力/32.1kg mの高性能モーターを搭載するだけあって、EV走行の守備範囲はかなり広く、日常の多くの場面でスムーズ&静粛な走りを約束してくれる。加えて、エンジンによる発電モードに切り替わる場面でも音や振動の変化は小さく、エンジン直結となる高速走行でも静かさをキープする。細かい注文をつけるなら、エンジンの断続に伴うショックをより小さくしてほしいが、トータルとしての完成度は高い。
そしてフットワーク。ハイブリッド化により80kgほど車重が増加したため、ハンドリングのキレはスポイルされている。だが、シャシー、パワートレーンともに、スポーティな走りを楽しむのに十分な能力を備えており、事実として山道ではアブソルートらしい走りを楽しませてくれた。
乗り心地に関しては、車重増が落ち着きや重厚感を高める方向に働き、Lクラスミニバンとしての魅力を押し上げている。ハンドリング指向の人には18インチを標準で履く2.4LのアブソルートEXを薦めるが、スポーティさと快適性の高バランスを望む人にはハイブリッドのアブソルートが向く。実用燃費についてはモード値ほどの差はないが、大きな改善を確認することができた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
小ぶりなセンターコンソールを採用する理由は、左右席の移動を妨げないため。ミニバンとしての機能性を重視したインパネデザインを特徴とする。アブソルートはスポーティな演出だ。
ハイブリッド化による室内空間の犠牲はゼロ。7人乗りは2列目の中折れ機構付きプレミアムクレードルシート(一部除く)が自慢。3列目も大人が快適に座れる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
アコードハイブリッド用をベースとして、コンパクト化&高効率化を図ったi-MMDを採用する。エンジンはアトキンソンサイクル2L。
荷室も非ハイブリッド車と同じ。3列目を格納すれば大容量を確保できる。フロアの低さも自慢。
エンブレムを除くハイブリッドの識別点は、専用のヘッドライトとアルミホイール。人気のアブソルートは、10mmローダウンの専用チューンのサスを採用し、17インチ55タイヤを標準で履く。
ホンダ オデッセイ ハイブリッド EXパッケージ 7名仕様(CVT)
全長×全幅×全高 | 4830×1820×1695mm |
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ホイールベース | 2900mm |
トレッド前/後 | 1560/1560mm |
車両重量 | 1860kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1993cc |
エンジン最高出力 | 145ps/6200rpm |
エンジン最大トルク | 17.8kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 184ps |
モーター最大トルク | 32.1kg m |
JC08モード燃費 | 26.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 車軸式 |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/60R16 |
価格
ホンダ オデッセイ | 356万~405万6400円(ハイブリッドのみ) |
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