新車試乗レポート
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2016.02.12
スバル フォレスター 試乗レポート
スバル フォレスター 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年10月28日
SUBARUコール
0120-052215
文●森野恭行 写真●編集部
■定評ある安全装備はさらに進化 走りのフィーリングはワンランク上に
押し出し感をグッと高めたフロントマスクが、新型フォレスターの第一のアピール点。でも、本当に注目すべきは中身の進化だ。たとえば安全。アイサイトをVer.2からVer.3へと進化させ、「アドバンスドセーフティパッケージ」を新たに設定した。また、自然吸気モデルについては燃費改善も行っている。とはいえ、ファンが気になるのは走りの進化のはず。さて、新型の印象は?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
全面的なサス設定の見直しと、ステアリングギヤ比の変更(15.5→14.0)などを行った新型フォレスター。まず気づくのは、乗り心地のカドがとれて快適度が高まったことだ。ドアガラスの板厚アップに代表される遮音対策も効果的で、乗り味をひとつ上のレベルに高めることに成功した。
そしてハンドリング。つっぱり感を低減した足は、乗り心地の改善だけでなく、操縦安定性の向上にも効果を発揮している。操舵の応答性と挙動の正確性を高めたのが要点で、全体として走りはスポーティな印象になった。S字コーナーのクイックな切り返しにもついてくるのだから、SUVとしてはかなり運動神経が優秀だ。それでいてロールをこばむことはなく、素直さも持ち合わせる。残る課題はステアリングのフリクション感。これが解消されれば、走りはもっと心地よくなる。
なら、XTの印象は?接地性を高めるとともに、アクティブ・トルク・ベクタリングを新採用して、ハンドリングの一体感と楽しさを向上させたのが見どころ。280馬力のターボパワーを活かす走りにも応えてくれるのだから、腕利きさえもうならせるはずだ。本格派のSUVにして、その気になればスポーツカーのような速さも楽しめてしまうのだから、まさに一粒で二度美味しい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インプレッサ系とインパネの基本を共用するのは、フォレスターの伝統だ。加飾パネルを変更し、ステアリングも新造形とすることで、新型は全体にプレミアム感を高めている。
SUVを実感するのは高めのアイポイント。大きなガラスエリアと相まって、良好な視界をもたらす。居住空間はCセグメントSUVの水準を満たすレベル。内装色はブラックだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
DIT(直噴ターボ)の心臓は280馬力/35.7kg m。8段ステップ変速対応の専用CVTを採用する。
505Lという大容量を確保した荷室。レジャーユースの相棒としても頼りになる。イージー開閉のパワーリヤゲートの設定もある。
フロントと比べてリヤの変更点は少ないが、リヤコンビランプが新造形になった。写真はXTで、225/55R18サイズのタイヤを標準で履く。大径ブレーキもターボ車ならではの装備と言える。
スバル フォレスター 2.0XTアイサイト(CVT)
全長×全幅×全高 | 4595×1795×1715mm |
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ホイールベース | 2640mm |
トレッド前/後 | 1545/1555mm |
車両重量 | 1610kg |
エンジン | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 280ps/5700rpm |
最大トルク | 35.7kg m/2000-5600rpm |
JC08モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/55R18 |
価格
スバル フォレスター | 214万9200円~312万8760円(全グレード) |
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