新車試乗レポート
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2015.07.10
日産 エクストレイル ハイブリッド 試乗レポート
日産 エクストレイル ハイブリッド 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年4月7日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●九島辰也 写真●編集部
■存在意義は低燃費のみにあらずゆとりを感じるハイブリッド
ガソリンエンジンのみだったエクストレイルにハイブリッドモデルが追加された。パワーソースは2L直4直噴式ガソリンユニットにモーターを組み合わせたもの。1モーター+2クラッチという日産の得意ワザだ。出力は、エンジンが147馬力、電気モーターが41馬力と力強い。駆動方式は2WDと電子制御の4WDがあり、ロックモードでは前後50対50に設定することができる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
走り出してすぐに思ったのは、比較的大きなボディを軽々しく扱えること。全長4640mm、全幅1820mmという堂々としたサイズがよりコンパクトに思える。これは出だしから発揮されるモーターの力によるところが大きい。音もなくグイグイ発進するところがハイブリッドの妙である。そして上の速度域ではガソリンエンジンが期待を裏切らない。中間加速に不満はなく、けっこうな速度域で気持ちよくクルーズできる。乗り心地も意外?なほどフラットで心地よいのには驚いた。ただCVTは若干ネガティブな動きをする。アクセルに対するレスポンスが鈍い瞬間があるのが残念だ。まぁ、制御プログラムが洗練されていけば、この辺は解決しそうである。
操縦安定性はいいが高速道路を走っているとノイズはある。サイドミラーあたりの風切り音やダッシュパネル裏からの振動も少し気になった。だが、逆に言えばそれだけ各部のつくりがいいのかもしれない。サイズと走りからもうひとつ上のクラスとしての評価軸を用いてしまう・・・。
といったハイブリッドの燃費はJC08モードで2WDが20.6km/L、4WDが20.0km/Lとなる。アイドリングストップや車体の軽量化、空力性能の向上、低燃費タイヤなどで達成した。エクストレイルはアクティブに使うSUVだけに燃費の向上はそのまま購買動機につながることだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
比較的オーソドックスなデザインのダッシュパネル。好き嫌いはなさそうだ。ガソリン車との違いはメーター中央にハイブリッドエネルギーの流れがアニメーションされる点。
エクストレイルの代名詞でもある防水シートはこのハイブリッドにも標準装備される。この辺は初代からのコンセプトにブレがないことをアピールする。行動的になれるクルマだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンとモーターを過剰に意識させない自然な切り替わりは見事。加速時のゆとりは、ハイブリッドの大きなアドバンテージだ。
床下にリチウムイオンバッテリーを搭載するカーゴ。電池が場所をとって積載性を下げることはない。
スタンダードモデルのほか“エクストリーマーX”、“ブラック・エクストリーマーX”という2つの特別仕様車を用意するなど力の入った展開を見せる。価格は280万円台からとリーズナブルだ。
日産 エクストレイル 20X ハイブリッド エマージェンシーブレーキ パッケージ 4WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 4640×1820×1715mm |
---|---|
ホイールベース | 2705mm |
トレッド前/後 | 1575/1575mm |
車両重量 | 1630kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1997cc |
エンジン最高出力 | 147ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 21.1kg m/4400rpm |
モーター最高出力 | 41ps |
モーター最大トルク | 16.3kg m |
JC08モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/65R17 |
価格
日産 エクストレイル ハイブリッド | 280万4760円~324万円(全グレード) |
---|