新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2017.03.17
スズキ ソリオ ハイブリッド 試乗レポート
スズキ ソリオ ハイブリッド 試乗レポート
試乗
[追加モデル]
発表:2016年11月29日
スズキ(株)お客様相談室
TEL:0120-402-253
文●工藤貴宏 写真●澤田和久
32.0km/Lと優れた燃費はもちろんダイレクトな走りが好印象
REPORT 工藤貴宏
ソリオに新しいハイブリッドモデルが加わった。といっても同車には従来からハイブリッド車があったのだが、それは「モーター機能付き発電機」と小さなバッテリーを搭載した「マイルドハイブリッド」と呼ばれるタイプ。今回はより強力なモーターと大きなバッテリーを組み合わせた「フルハイブリッド」と呼ばれる高機能版となるのが違いだ。モーターの力が強くなったことで、60km/h以下でアクセル一定の際はエンジンを止めてモーターだけで走れるようにもなっている。
注目はマイルドハイブリッドに対して4.2km/L(JC08モード)増した燃費向上。システムがコンパクトな構造だから居住スペースに一切の犠牲を強いないのも大きく評価できる部分である。
走らせてみると、その走行感覚は従来型とずいぶん違う。CVTを組み合わせる従来型は変速ショックのない加速だったが、AGSと呼ぶ自動変速MTを使うフルハイブリッドは明確な変速の息継ぎがある。しかしパワー感があり、アクセル操作にリニアに反応する加速感は運転好きにとってはドライビングプレジャーを感じさせるものだ。
ちょっと悩ましいのはその立ち位置。たしかに燃費に優れるフルハイブリッドだが、マイルドハイブリッドで装備がほぼ同じグレードと比べると約20万円高いのである。マイルドハイブリッドでも完成度と燃費が良好なだけに選択が悩ましい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
フルハイブリッドモデルはハイブリッドシステムの出力/回生を示す表示を加えた専用メーターを採用。それにしても室内の広さには驚かされる。
モーターはトランスミッションに取り付けられていて、エンジンを止めての走行ではクラッチで駆動系をエンジンと切り離す仕掛けだ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
荷室は床上部分に関しては従来モデルと同じ広さを確保。あまり広くないが、荷物が多いときは後席を前に出すか格納して対応する。
スタイリングでの従来モデルとの違いはエンブレム程度。デザインは標準仕様(写真)に加えエアロ仕様の「バンディット」も用意され、好みで選べる。
スズキ ソリオ HYBRID SZ(CVT)
全長×全幅×全高 | 3710×1625×1745mm |
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ホイールベース | 2480mm |
トレッド前/後 | 1435/1440mm |
車両重量 | 990kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1242cc |
エンジン最高出力 | 91ps/6000rpm |
エンジン最大トルク | 12.0kg m/4400rpm |
モーター最高出力 | 13.6ps |
モーター最大トルク | 3.1kg m |
JC08モード燃費 | 32.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/65R15 |
価格
スズキ ソリオ HYBRID | 191万7000円~212万2200円(ガソリン、マイルドハイブリッド除く全グレード) |
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