新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2015.06.26
トヨタ G’sハリアー 試乗レポート
トヨタ G’s ハリアー 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2014年12月22日
トヨタ自動車・お客様相談センター
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●澤田和久
■スポーティな走りとデザインを良心的プライスで堪能できる
チューニングやドレスアップにさほど興味のないひとにも、「G’s(ジーズ)」の名はすでに浸透している。ターゲットは、走りやスタイルにとことんこだわるマニア。GAZOOレーシングのテストドライバーが手がけたサスとボディのチューニングが最大のウリで、街乗りからサーキットまでを視野に入れたマルチな方向性を打ち出す。そんな「G’s」のラインアップに初のSUVが加わった。ベースはハリアーの2Lモデルだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
コーナリングの場面でのうれしい驚きは、SUVらしからぬリニアな応答を示すステアリング。素早い切り返しにも対応し、ハードな走りにおいても正確なハンドリングを維持してくれるのだ。その秘密は、セッティングを根本から見直した35mmローダウンのサスと、それにあわせて施されたボディチューン(スポット増し打ち&ブレース追加)。強化したボディが、きれいに動く足を実現する要なのだ。低重心化やタイヤのハイグリップ化の効果も大きく、スポーティな走りを存分に楽しめるハリアーに仕立てられている。
でも、ローダウン+19インチというと、ハードな乗り心地を連想するひとが多いだろう。しかし、サスのゴツつきや突っ張り感はうまく抑えられている。近ごろのG’sのモデルは、走りの良さと良質な乗り心地を両立させているのが魅力だ。
エンジンやCVTは標準のままだが、マフラーはG’s専用。中高回転域で抜けのいい排気サウンドを奏で、ムードを盛り上げる。さらに、強化型のブレーキも価値を高める要素だ。そうした濃い内容を考えれば、価格はリーズナブル。工場装着のG’sだから可能な、お手頃価格と言っていい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
レッド照明のシルバーメーターやディンプルレザーのステアリング、アルミペダルなどにG’sのこだわりを表現。ハリアー本来のゴージャスさとは異なる魅力を引き出している。
サイドを張り出させたフロントスポーティシートを採用。ハードな旋回でもしっかり体を支える。表皮はスエード調/合成皮革だ。もちろん、後席の広さと快適性はベース車同様。
■インテリア/エクステリア写真[2]
G’sのベース車は151馬力の3ZR-FAE型を搭載する2Lガソリン車。もちろん4WDの設定もある。
補強が入っているのはフロアや開口部の周囲。積載性はスポイルしていない。荷室容量は456~992L。後席はリクライニング可能。
前後のエアロパーツやインチアップした19インチ50タイヤが目を引く。すべてG’s専用デザインだ。大胆なブラックフェイスは、「獲物を狙う獣」のような精悍さを表現したものだという。
トヨタ ハリアー ELEGANCE“G’s”(CVT)
全長×全幅×全高 | 4770×1835×1655mm |
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ホイールベース | 2660mm |
トレッド前/後 | 1570/1570mm |
車両重量 | 1590kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1986cc |
最高出力 | 151ps/6100rpm |
最大トルク | 19.7kg m/3800rpm |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/50R19 |
価格
トヨタ ハリアー ELEGANCE“G’s” | 329万1055円~348万5455円(全グレード) |
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