新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2009.03.18
トヨタ ハリアーハイブリッド 試乗レポート
トヨタ ハリアーハイブリッド 試乗レポート
試乗
発表/2005年3月22日
文●横越光廣 写真●犬塚直樹
■2つのパワーユニットがもたらす圧倒的な力感とトップランクの走り
■ドライビング/ユーティリティ
いちばんの驚きは、たくましき動力性能。ハイブリッドは走らないというイメージは、アクセルを踏み込んだ瞬間に一転。3.3L V6とハイパワーTHS IIのシナジードライブは、予想以上に力感満点でグングン加速。0-100km/h加速7.6秒というデータはダテではなかった。
アップダウンのきつい山道を走ったらどうかと、ハードなコースをチョイス。1960kgと重いプレミアムSパッケージにはシビアなはずと思いきや、力感にかげりなし。まったく苦にすることなく力強い走りをもたらすのだ。しかも、加速フィールはいたってスムーズで、エンジン&モーター音は耳に軽やか。アイドリング・ストップ状態からモーターで発進、エンジン始動、全力のシナジードライブまでのプロセスで、実質、違和感を覚えることもない。そのスムーズさ、実力はトップランク。ハイブリッド車のこれまでの常識をくつがえすものだ。
SUVとしての魅力は、ハンドリングのよさが高めている。プレミアムSパッケージは、アンダーフレームが強化され、サスもヨーロッパイメージでチューン、18インチサマータイヤを履くだけに剛性感十分。2.8回転のパワステの手ごたえもよく、スポーティな走りが楽しめる。
一方、同じ18インチながらオールシーズンタイヤのLパッケージは、相対的に横剛性が不足気味。ハードなコーナリングでは、ロールも気になり安定感を欠く。乗り心地もプレミアムSパッケージのほうがハイクオリティと感じた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
本革3スポークステアリングは電動テレスコ&チルト機構付き。視認性のよい3眼メーター左はパワーメーター。センターにはマルチインフォメーション・ディスプレイも装備。
Lパッケージのシートはファブリック。運転席8ウエイ、助手席4ウエイのパワーシートで、ポジション、サポート感ともにしっくりと心地よい。
後席は、標準車以外は4対2対4分割可倒式で、ワンタッチフォールダウン機構を持つ。シートはスライド/リクライニング機構付きなのでいたって快適だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
3.3L V6は211馬力+モーター前167/後68馬力。燃費はカローラ並み。手前はパワーコントロールユニット。
高出力なフロントモーターと、4WDとしてのリヤモーターがバックアップ。
たたずまいは威風堂々としていて、アメリカで人気なのもうなずける。Lパッケージのタイヤは、235/55R18インチラジアル(M+S)を履く。
ハリアーハイブリッド プレミアムSパッケージ(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4755×1845×1690mm |
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ホイールベース | 2715mm |
トレッド前/後 | 1575/1550mm |
車両重量 | 1960kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 3310cc |
エンジン最高出力 | 211ps/5600rpm |
エンジン最大トルク | 29.4kg m/4400rpm |
フロントモーター | 交流同期電動機 |
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フロントモーター最高出力 | 167ps/4500rpm |
フロントモーター最大トルク | 34.0kgm/0~1500rpm |
リヤモーター | 交流同期電動機 |
リヤモーター最高出力 | 68ps/4610~5120rpm |
リヤモーター最大トルク | 13.3kgm/0~610rpm |
10・15モード燃費 | 17.8km/L |
サスペンション前後 | ストラット |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/55R18 |
全国メーカー希望小売り価格
409万5000~462万円 |
※北海道地区は価格が異なる