新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2015.04.24
トヨタ アルファード 試乗レポート(2015年04月)
トヨタ アルファード 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年1月26日
トヨタ自動車・お客様相談センター
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●編集部
■ミニバン文化のトップランナーがさらなる進化を見せつける
3代目となったアルファードの見どころは、一段とゴージャスになった内外装と、基本性能のレベルアップを図ったパワートレーンやシャシー。「大空間高級サルーン」を開発コンセプトとするモデルだけに、新型は動的パフォーマンスや快適性の向上にもひとかたならぬこだわりを見せる。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
乗ってまず気づくのは、快適性全般の大幅な進化だ。リヤサスをトーションビーム式からダブルウィッシュボーン独立式に格上げした効果は大きく、無粋なリヤの突き上げ感を抑制している。また、ロードノイズやパワートレーン透過音の遮断のレベルも上がった。とくに際立つのはハイブリッド車の快適度で、「流すプラスα」のペースまでは、静寂感に包まれる走りを味わわせてくれる。
そして操縦安定性。ホイールベース延長、リヤサス一新、ボディ剛性強化が要点となり、新型はどっしり安定した乗り味と、ハイペース走行でも頼りになるしっかりしたハンドリングをバランスさせることに成功した。ハイブリッド車の走りは重厚テイストでまとめられている。対して、2.5Lモデルの印象はずっと軽やか。18インチ50タイヤを履くエアログレードを選べば、「スポーティ」の要望にも応えてくれることをつけ加えておく。
動力性能については4気筒ユニットの一新が進化のカギ。CVTも新世代のものとなり、2.5L車は不満のない性能を実現している。コスパで選ぶなら2.5L車だ。しかし、V6・3.5L車は豪快な加速を誇り、ハイブリッド車は高度な静粛性と燃費性能に加えて、E-Fourがもたらす生活4駆の能力も兼備するのだから・・・大いに悩む。いずれにしても、新型アルファード/ヴェルファイアはファンの期待を満たす世代交代を成功させた。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ゴージャスなムードと、周囲を見下ろす高い目線の設定が、最上級ミニバンを実感させるポイント。上級グレード用のセンターコンソールは、インパネと連続する形状となる。
「動く応接室」という表現がピッタリの広さと豪華さを誇る。写真は、2列目を特等席としたエグゼクティブパワーシート採用車だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
エンジンを4気筒2.4Lの2AZから新世代2.5Lの2ARに一新。ハイブリッドも2ARベースだ。
「ワルっぽさ」を継承したヴェルファイアに対して、アルファードは正統派の高級テイストを指向しつつ、より押し出し感を高めた。前後スタイルの演出により、両車の個性を明確化している。
トヨタ アルファード ハイブリッドG Fパッケージ(CVT)
全長×全幅×全高 | 4915×1850×1895mm |
---|---|
ホイールベース | 3000mm |
トレッド前/後 | 1600/1595mm |
車両重量 | 2140kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 2493cc |
エンジン最高出力 | 152ps/5700rpm |
エンジン最大トルク | 21.0kg m/4400-4800rpm |
モーター最高出力前/後 | 143ps/68ps |
モーター最大トルク前/後 | 27.5kg m/14.2kg m |
JC08モード燃費 | 18.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/60R17 |
価格
トヨタ アルファード | 319万7782円~703万6691円(全グレード) |
---|