新車試乗レポート
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2013.10.23
ホンダ フィット (2013年~) 試乗レポート
ホンダ フィット (2013年~) 試乗レポート

試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2013年9月5日
ホンダ 0120-112-010 (2013年9月)
■ベストセラーコンパクトの座を取り戻すべく全方位で大幅に進化
■ドライビング/ユーティリティ

Report 戸田治宏
走りの実力はスタンダードな1.3Lガソリンに乗るだけでも察しがつく。燃費はスイフトにリードを許したが、公道ではCVTと相まってトルクに不利なアトキンソンサイクルとは思えない頼もしさを披露。ボディの軽さも印象的で、大幅な軽量化設計の効果を実感させる。それでいて乗り心地も上質で、サスの土台となる剛性面も高水準にある。
直噴採用の1.5Lガソリンは、先代から12ps・1kgm向上。高出力型VTECのビンビンな吹き上がりで、パワーフィールは数値以上の迫力だ。それを6MTでダイレクトに引き出すRSの速さと快感は、かつてのホンダDOHC復活を思わせる。電動パワステはクイックでサスのロール剛性も高く、操縦性もスポーティそのもの。
ハイブリッドも期待どおりだ。モーターがDCTの奇数段軸に接続する構造上、発進時はエンジンが意外と早く再始動するが、巡航に入ればアクセルオフで頻繁にEV走行。動力性能はアクアを大幅に上まわり、変速もCVTに近い滑らかさだ。12月にはクラス初の4WDを追加予定。
事前を合わせた受注台数は発売2週間で4万5000台を突破し、過去最高のペースで推移。プリウスとアクアに奪われていたベストセラーの座を、フィットがついに取り戻そうとしている。
■インテリア/エクステリア写真[1]
RS専用の6MTは先代より3~5速をローレシオ化。シフトフィールもよりカチッと向上した。もちろん本革巻き。
前席形状は全車共通。RSとハイブリッドSパッケージは、大胆なジオメトリック柄のオレンジステッチがスポーティ。
RSのメーターは専用のエンブレム入り。ステンレス製スポーツペダルはRSとハイブリッドSパッケージに装備。
■インテリア/エクステリア写真[2]
RS(6MT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3955×1695×1525mm |
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ホイールベース | 2530mm |
トレッド前/後 | 1475/1465mm |
車両重量 | 1060kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 132ps/6600rpm |
最大トルク | 15.8kg m/4600rpm |
JC08モード燃費 | 19.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
バリエーション&価格
1.3Lモデル | 126.5~193.0万円 |
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1.5Lモデル | 158.0~186.9万円 |
RS | 180.0万円 |
ハイブリッド | 163.5~193.0万円 |