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更新日:2020.11.04 / 掲載日:2020.11.04

トヨタ パッソの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

トヨタ パッソ

可愛らしいスタイルと、ゆとりある室内空間、取り回しのよさから女性ドライバーに人気のあるトヨタ パッソに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ パッソの歴史

パッソは、トヨタ最小のコンパクトカーとして2004年6月に発売を開始しました。初代および2代目のパッソはダイハツとの共同開発車として、トヨタの品質管理とダイハツのスモールカー技術を結集させた仕上がりとなり、発売開始以来、大きなヒット商品となります。

「マイ・パートナー・コンパクト」をテーマに、最小回転半径が4.3mという軽自動車並みの取り回しが可能なコンパクトなサイズ、クラス最大級となる広い室内空間を確保して、高いユーティリティを備えました。

親しみやすく可愛らしい個性的なエクステリアデザイン、女性の視点に立った開発によって生まれた充実した装備、手ごろな車両価格を兼ね備えたパッソは、特に女性ドライバーに高い人気を誇っています。

車名のパッソの由来は、イタリア語のステップ・足音を意味する「PASSO」であり、軽やかでフットワークの良い、毎日身近に使えるコンパクトカーとして成長するように命名されました。

2010年2月にはフルモデルチェンジを迎え、2代目パッソが発売されます。車両開発はキープコンセプトとしながらも、商品企画の段階から女性の意見を積極的に採り入れており、初代の優れたスペースユーティリティや経済性などに磨きをかけました。

そして、2016年4月に発売した現行型の3代目は、搭載するエンジンを1.0Lに集約し、シンプルなグレード構成となります。このモデルチェンジで1KR-FEエンジンは大幅に改良が施されました。その結果、吸気ポートとインジェクターのデュアル化、燃料噴霧の微粒化やピストン形状の最適化により圧縮比を12.5まで高め、クラストップの非常に優秀な燃費性能を誇ります。

2018年には、ダイハツの先進技術である衝突回避支援システム、「スマートアシストIII」を搭載。これにより、衝突警報機能、衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能などで、ドライバーをサポートしてくれます。

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パッソ X

パッソ X ブライトシルバーメタリック

初代から設定されるスタンダードモデルの「パッソ X」

パッソ Xは、初代から3代目まで継続して設定されているスタンダードグレードです。車両価格が安く、経済性の高いパッソのシリーズ中でも、とりわけお求めやすいグレードとして人気があります。

パッソは歴代に渡り、女性目線に立った企画・開発が行われており、ハンドバッグや携帯電話を置く空間を設けるなど、車内各部に使い勝手にこだわった収納スペースが豊富に用意されているのが特徴。日常使いにおいて、女性ドライバーに優しい車となっています。

中古で購入する際の目安となる予算

パッソ Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:3万円~49万円
2010年式:3万円~59万円
2016年式:24万円~99万円
2019年式:64万円~89万円

パッソ Xの中古車市場での相場はいずれも低いものとなっており、10年以上前の年式であれば一桁万円台の車両個体も多数見つけられます。走行距離や車両のコンディションに応じた価格設定がされており、予算に応じた柔軟な車選びが可能です。

先代モデルとの比較

第1世代:2004年~2010年
この世代のパッソ Xはリアシートが分割式ではなく、一体可倒式が採用されました。

年式が少々古くなってきたこともあり、この初代パッソ Xの中古車相場はかなり安くなっています。10万円以下の車両も多数あり、経済性を重視するドライバーにはうれしい選択肢でしょう。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力71ps。ボディサイズは全長3595mm×全幅1665mm×全高1535mmです。

第2世代:2010年~2016年
この世代でも、パッソ Xは先代と比べてそれほど目立った変更点はありません。

中古車市場に非常に豊富な個体数が存在し、車体色やオプション装備など、好みやニーズに応じて中古車を探すことが可能です。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3640mm×全幅1665mm×全高1535mmです。

第3世代(現行モデル):2016年~
この世代のパッソ Xはフロントグリル上部に添えたシルバー塗装のアクセントで、シンプルかつシャープな印象を与えています。

標準グレードゆえ、中古車市場での流通量は多く、新車発売から間もないこともあってか、新車に近い良好なコンディションの車も多いです。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3650mm×全幅1665mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

パッソ Xのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ファインブルーマイカメタリック
・ダークエメラルドマイカ
・ファイアークォーツレッドメタリック
・マゼンタベリーマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パウダリーベージュメタリック
・ブラックマイカメタリック
・レモンスカッシュクリスタルメタリック
・ホワイト
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・パールホワイトIII

この中では、名前のとおり明るく輝きを放つシルバーの「ブライトシルバーメタリック」が人気です。

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パッソ XS

パッソ XS ファインブルーマイカメタリック

衝突回避支援システムを搭載した「パッソ XS」

パッソ XSは、現行型である3代目で新しく設定されたグレードです。

ベーシックグレードであるパッソ Xに、ドライバーをサポートする衝突回避支援システム「スマートアシストII」(2018年のマイナーチェンジからは「スマートアシストIII」)を搭載しています。基本構成はパッソ Xと同一となりますが、この先進安全装備であるスマートアシストII(またはスマートアシストIII)は人気の装備です。

他のパッソシリーズと同様に、このグレードでもFFと4WDの2種類がラインナップされています。

中古で購入する際の目安となる予算

パッソ XSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:39万円~93万円
2017年式:49万円~110万円
2018年式:64万円~110万円
2019年式:89万円~123万円

パッソ XSは、豊富な個体数が流通しています。新世代の先進安全システムを装備したコンパクトカーとしては、年式の割にはお求めになりやすい価格の車両が多いので、狙い目のグレードといえるかもしれません。

先代モデルとの比較

第3世代:2016年~2020年
パッソ XSが新設された現行型の3代目では、それまでのパッソと比較してエクステリアデザインが少し落ち着き、ユニセックス的な印象のものとなりました。

小さな車体にもかかわらず、広大でゆとりのある室内空間を確保しており、後席の足元もコンパクトカートップクラスの広さを誇ります。ラゲッジスペースも大型のスーツケースをきちんと積めるほどの広さです。

ワンプッシュで施錠・解錠が可能なキーフリーシステムを装備し、またエンジン始動もスイッチを押すだけとなっており、わざわざ鍵を取り出す手間がありません。

搭載されるエンジンは2016年のモデルチェンジで徹底的に改良が施され、FF車ではJC08モードにおいて28.0km/Lという、ガソリン車としては最高水準の優れた燃費性能を誇っています。

また、安全装備の充実ぶりは目を見張るものがあり、低価格でベーシックなコンパクトカーであるにもかかわらず、上級車並みのシステムが与えられました。衝突の際にエネルギーを効果的に吸収し、キャビンへのダメージを軽減する衝突安全ボディを採用するなど、国土交通省が認定するJNCAP衝突安全性能評価において、最高ランクのファイブスター賞を獲得します。

現行モデルであるため、新車同然のコンディションの車両も多く確認できるグレードです。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3650mm×全幅1665mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

パッソ XSのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ファインブルーマイカメタリック
・ダークエメラルドマイカ
・ファイアークォーツレッドメタリック
・マゼンタベリーマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パウダリーベージュメタリック
・ブラックマイカメタリック
・レモンスカッシュクリスタルメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ

この中では、透明感のある水色をした「ファインブルーマイカメタリック」が人気です。

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パッソ モーダ

パッソ モーダ ブラックマイカメタリック×ダークエメラルドマイカ

スタイリッシュなデザインの「パッソ モーダ」

パッソ モーダは現行型となる3代目で新たに設定された、インテリア・エクステリアをスタイリッシュに飾ったデザインコンシャスなグレードです。

また、2018年10月のマイナーチェンジではクロームで縁取られたフロントグリルが大きくなり、フォグライト周辺のデザイン変更と併せて、大胆でありながら上質な質感のデザインになりました。

パッソ モーダは2トーンカラーも含み、非常にバリエーションの豊富なボディカラーが用意されています。

中古で購入する際の目安となる予算

パッソ モーダを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2016年式:59万円~114万円
2017年式:70万円~112万円
2018年式:89万円~124万円
2019年式:54万円~145万円

スマートで上品なデザインが魅力のパッソ モーダは中古車市場でも高い人気があるようです。2018年のマイナーチェンジでフロント廻りのデザインを大きく変更していますので、好みに応じて年式を選ぶのもアリでしょう。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2016年~
2016年に登場したパッソ モーダは、それまでの2代目パッソに設定されていたパッソ +Hanaを継承し、同様に専用となる上質でスタイリッシュなインテリア・エクステリアを持つグレードです。

車体各部を上品に輝くクロームで飾り、個性的なパッソのデザインをさらにスタイリッシュなものに仕立てています。特筆すべきは、2018年のマイナーチェンジで大胆に大型化したフロントグリル。ベーシックコンパクトカーとは思えないような存在感のある顔立ちとなりました。

歴代のパッソの美点である、取り回しのよいコンパクトなボディにクラストップレベルの広大な室内空間との両立、よく考え抜かれた室内収納スペースなどは、しっかりとこの3代目にも引き継がれています。

また、2018年のマイナーチェンジで、ダイハツの先進安全システム「スマートアシストIII」が標準装備され、上級車に匹敵する安全性を持つコンパクトカーとなりました。

登場からまだ4年ほどしか経過していないため、比較的高値で取引されています。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3680mm×全幅1665mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

パッソ モーダのボディカラーは、下記のモノトーン11色、2トーン7色が設定されています。

モノトーン
・ファインブルーマイカメタリック
・ダークエメラルドマイカ
・ファイアークォーツレッドメタリック
・マゼンタベリーマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パウダリーベージュメタリック
・ブラックマイカメタリック
・レモンスカッシュクリスタルメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ

2トーン
・ブラックマイカメタリック×ダークエメラルドマイカ
・ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
・ブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック×パウダリーベージュメタリック
・ブラックマイカメタリック×ブリリアントカッパークリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック×パールホワイトIII
・ブラックマイカメタリック×レモンスカッシュクリスタルメタリック

この中では、シックな色合いが印象的な深緑色をした「ダークエメラルドマイカ」が人気です。

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パッソ レーシー

スポーティーなインテリア・エクステリアを持つ「パッソ レーシー」

パッソ レーシーは2004年12月に初代に追加設定された、スポーティーなインテリア・エクステリアを持つグレードです。

当初は1.3Lエンジン車のみの設定でしたが、2006年12月のマイナーチェンジでは1.0Lエンジン車にも拡大設定されました。

バンパーやサイドガード、スポイラーといったエアロパーツに専用の大型フォグランプ、14インチのアルミホイールを備えたエクステリアは可愛らしいパッソに精悍な印象を与えています。

中古で購入する際の目安となる予算

パッソ レーシーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:8万円~38万円
2006年式:19万円~64万円
2007年式:12万円~45万円
2008年式:21万円~46万円
2009年式:14万円~38万円

中古車市場においては、一桁万円台の車両個体もあり、手ごろにスポーティーな車を手に入れることができます。流通している車両の中には、オーナーによってアルミホイールなどをカスタマイズされた車両もあるようです。

先代モデルとの比較

第1世代:2004年~2010年
パッソ レーシーは初代の発売から数か月遅れて、2004年12月に追加設定されました。

多数のグレード専用パーツによってインテリア・エクステリアはスポーティーに生まれ変わり、可愛らしいデザインだったパッソが男性的で精悍な印象に。大型のエアロバンパーやフォグランプは、いかにもホットハッチといった力強いフロントマスクを作り上げ、大型マフラーカッターや14インチのアルミホイールは走りの良さを想像させます。

足回りでは、専用にチューニングされたサスペンションや前後にスタビライザーが与えられており、本格的なスポーツドライビングにも対応可能な走行性能を有しているのが特徴です。

インテリアはブラックのフルファブリックシート表皮となり、メータークラスターには専用となるタコメーターとスピードメーターを装備しています。

初代に設定されていたグレードということもあって、それほど多い台数は流通しておらず、比較的安い価格で取引されている車両が多いです。

エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力71ps。ボディサイズは全長3630mm×全幅1665mm×全高1550mmです。

人気のあるカラー

パッソ レーシーのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・イエローグリーンマイカメタリック
・シャイニングレッド
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトI

この中では、“マイカメタリック塗料”が施された黒色の「ブラックマイカメタリック」が人気です。

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※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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