時代はハッチバック！　使い勝手抜群　走りもセダンより良好なギャランフォルティススポーツバック！

【本記事は2009年3月にベストカーに掲載された記事となります。】不肖深川沙魚のクルマは、しばらくミニバンが続いたので、そろそろもっと広いジャンルからクルマを選びたくなってまいりました。着座位置がミニバンより低い、ロールの少なく挙動が素直な、ハンドリングを楽しめるクルマがいいです。そんなおり、ちょうどいいタイミングで出たのはギャランフォルティススポーツバック。

購買欲、そそられております。なぜかというと、ボディタイプで気になっていたのが5ドアハッチ。日本では4ドアセダンのほうが主流、5ドアハッチはヨーロッパ志向、という評価がありますが、沙魚はヨーロッパ系だからです（嘘さ）。端的にいえば、ハッチバックはおしゃれでスポーティで若若しくて遊び心が感じられてスペシャルだから。それと、使い勝手がいいから。ミニバンやステーションワゴンに乗ってきたので、トランクスペースに仕切りのあるセダンは、載せる物や形が限られる気がする。リアシートから荷物の出し入れができることに慣れている人にとってハッチバックはとてもよいです。そしてステーションワゴンが必要なほど荷物の量はないので、ハッチバックは、実に理想的なのであります。

これからは見た目も使い方でもハッチバックだな。……と、沙魚が主張してもいまいち説得力がないので助っ人を呼びましょう。デザインといえば前澤義雄先生であります。前澤さん曰く、「もともとギャランフォルティスのセダンが出たときから私は評価していたんだね。フロント周りなど他の国産車にはない斬新なデザインだね。しかしこれは強いて言えばの話なんだが、サイドから見たリアにかけてのキャビンの形状は、惜しいかな、特徴が出しづらいところだったんだが、それがハッチバックになって気にならなくなったね。リアランプもうまくまとめている。スポーツバックは破たんがないいいデザインだと思う」と、いつになく多弁でありました。やっぱりな。沙魚は前澤さんの意見は、「デザイン水掛け論」で対峙している清水草一さんと違って、共感できることが多い。やはり絵心（？）がある者同士は通じ合うものがあるんだな。

見た目はオッケー。では走りはというので、都心から成田山までドライブしてみました。前澤さんも100m走っただけで、いいクルマだと感じたそうだけど、スポーツと言う足回りをスポーティにまとめたグレードの走りは、ノンターボでも気持ちよく加速して、気持ちよ～くハンドリングできて、気分よくブレーキもきいて、安心感がありました。個人的にはランエボへの憧れも強いので、ターボで4WD、240psのグレード、ラリーアートのほうもいいかなと乗ってみたら、踏み込んだ時の加速はさすがにワクワクと楽しい。ランエボ譲りのツインクラッチSSTもアドレナリン上げてくれました。でもスポーツも18インチタイヤの迫力あるスタイリングと足回りは十分納得。マイルドな足回りを望むファミリーならツーリングというグレードがお薦め。この3タイプ、個性がはっきりとした味付けになっているから、ぜひ試乗してみてほしいです。価格もかなりお値打ち。スタイリッシュな外観と走行性能、装備、使い勝手を考えると、え、そんなに安くていいの？ という価格。年配の人も粋だけど、20代のヤングも乗ればモテそうだす。

ハッチバックはいい走り！！走りに関する評価は買う本人がよければそれでいいんだけどやはり専門家の意見も聞いておきたいね。そこで、いつも暇で相手をしてくれる竹平素信さんに質問してみた。「んだな、WRCの競技車両の主流がハッチバックなのは、セダンよりリアオーバーハングが短くてハイスピードコーナーで慣性モーメントが少ないというメリットがあるんだが、フォルティスの場合は、オーバーハングは変わらない。でもガラスの大きさなんかでハッチバックのほうが重量配分がリアに寄る。これが上質な走りにつながるんだな。こと走りの質感とは軽ければいいというものではないんだな、これが。フフフ。スポーツバックに乗って、いいなと思うのは、ハンドリングニュートラルでとても自然な点。これもハッチバックの恩恵よ」竹ちゃんもスポーツバックはお薦めだと言ってくれました。

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