ホンダ ステップワゴンの上質な中古車の見極め方


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ホンダ ステップワゴン
参考車両:2.0G
初年度登録2005年3月

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ファミリーユーザーが多いミニバンだが、まずはチェックの基本どおりに、外観の傷や修理跡などをきっちりと確認。最低限の車検時以外に点検整備をやっていない車両も少なくないので、定期点検整備記録簿などを参考に、点検整備状況とあわせて、エンジンや走行機能系の整備状態をしっかりチェックしよう。また、ファミリーユーザー車両は、室内の荒れに注意。子供や犬などを乗せていると、染みや汚れ、臭いなどが付く確率が高いと考えよう。

● 2001年4月にフルモデルチェンジした2代目。参考車両は2003年6月のマイナーチェンジを経て、2005年5月にフルモデルチェンジした直前のモデル。マイナーチェンジ前は大きな角形だったヘッドライトが横長になり、フロントグリル上下に樹脂のガーニッシュを装着したことで開口部の天地幅が狭くなっているのが、外観で見分ける特徴だ。

●エンジンには「2.0」と「2.4」があり、2.0に4速AT、2.4には5速ATを組み合わせている。駆動方式は全グレードにFF(前輪駆動)と4WDがある。

 仕様グレードは、ベーシックな「B」、CD/MD オーディオなどを採用した「G」、ディスチャージヘッドライトやアルミホイールを標準装備した2.4「24L」の3タイプ。「スパーダ」はエアロパーツを装着したカスタム仕様車で、2.0「スパーダS」と2.4「スパーダ24T」の設定がある。

 GとスパーダSには、HIDヘッドランプを装備した「HIDエディション」、モケットシート地やカラードルーフガーニッシュなどを備えた「ハッピーエディション」とナビも加えた「ハッピーエディション+ナビ」などの特別仕様車もある。
 なお、2004年6月のマイナーチェンジでG以上のグレードにはCD/MDオーディオとシャッター付小物入れが標準装備となっている。

●参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード 型式 シフト 駆動
・2.0(1998cc)
B CBA-RF3 4AT FF
CBA-RF4 4AT 4WD
G CBA-RF3 4AT FF
CBA-RF4 4AT 4WD
スパーダS CBA-RF5 4AT FF
CBA-RF6 4AT 4WD
・2.4(2354cc)
24L CBA-RF7 5AT FF
CBA-RF8 5AT 4WD
スパーダ24T CBA-RF7 5AT FF
CBA-RF8 5AT 4WD
・G特別仕様車
HIDエディション CBA-RF3/CBA-RF4
ハッピーエディション CBA-RF3/CBA-RF4
ハッピーエディション+ナビ CBA-RF3/CBA-RF4
・スパーダS特別仕様車
HIDエディション CBA-RF5/CBA-RF6
スタイルエディション CBA-RF5/CBA-RF6
スタイルエディション+ナビ CBA-RF5/CBA-RF6
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車両の雰囲気から探る

 まず、車両の周りをひと巡り。やや離れた位置から、全体の様子を観察しよう。外装部品の立て付けや塗装面の状態など、外観各部に異常がないかチェック。

 前面は、バンパー/ グリル/ ボンネット/ ヘッドライトなどが並んでいるバランスを見てみよう。左右対称になっていることもポイントだ。

 左右ヘッドライトが片方だけ新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性もある。また、ナンバープレートの変形や傷なども、前部を修理している手がかりになる。
 バンパーやボンネット先端部の小さな打ち傷などにも気を付けよう。

見る角度を変えて確認

 車体表面をチェックする時は、見る角度を変えてみよう。斜めから透かして見ると、見落としがちな浅くて広い凹み、あるいは波打ち(しわ)など、微妙な異常も確認できる。

 しわが寄っているのは、衝撃を受けているか、板金修理跡だ。 また、塗装面の艶が違っていたり、肌荒れ状態になっている箇所なども、補修か板金修理している疑いがある。

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整備状態を確かめる

 定期点検整備記録とつき合わせて、ゴムホースやベルトなどの消耗部品を中心に、エンジンと周辺の部品をチェック。エンジンオイルのにじみや汚れ(オイル漏れの兆候)にも注意。ブレーキやウォシャーの液量なども点検したい。

 周辺と比べて新しい、交換が疑える部品があれば、不具合か、消耗部品か、あるいは事故などでダメージを受けたのか、整備記録も探ってみよう。

鉄板部の状態を調べる

 左右フェンダー側のインナーパネルやサイドフレーム、室内とエンジンルームを隔てているダッシュパネルなど、各部鉄板を見てみよう。大きなダメージを受けると、走行機能面に不具合が生じることもある。歪みや修理跡などがないかチェック。

 エンジンルーム内の部品やネジに塗装の飛沫が付着している場合は、周辺に修理の形跡がないか確かめよう。

車体前部の必須チェック

 車体前部で必ずチェックしたいのが、エンジンルーム内のいちばん前で車体の左右に繋がっているラジエターサポートと呼ぶ部品。車体前部に強い衝撃を受けると、ダメージを負う確率が高い。歪みや修理/ 交換跡などがないか確認しよう。

 左右サイドフレームとの接合部をはじめ、フロントグリルやヘッドライトなど、関連する部品類に修理/ 交換の形跡がないかも確かめよう。

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ボンネットのチェック

 外面に傷や凹み(特に先端部)などがないかをチェックする以外に、裏面側に修理跡などがないかも確かめよう。また、大きなダメージを負うと交換することもある。ヒンジ部の固定ネジを脱着した形跡がないかもチェック。

 ボンネットに修理/ 交換の形跡があれば、車体部にも修理/ 交換跡がないか、前部一帯を詳しく調べる必要がある。

取り付け状態を確かめる

 フロントフェンダーは、固定ネジに脱着の形跡があれば、外して修理、あるいは交換している可能性がある。ブラケット(フェンダーを支えている金具)の状態にも注意。

 フロントフェンダーは重要な車体補強部材ではないので、修理しても修復歴車にはならないが、外して修理/ 交換していれば、サイドフレームやインナーパネルなどにダメージを受けていないかを確かめる必要がある。

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隙間の幅と色調を比べる

 車体前部側面は、バンパー、ヘッドライト、フェンダー、ドア、ピラー(フロントガラス左右にある柱)、ボンネットなどが隣合わせになっている。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがずれているか、修理している可能性がある。プレスラインにずれや歪み(崩れ)などがないかもチェックポイントだ。

 また、隙間を境に、隣り合うパネルの塗装の色調も比べてみよう。修理や交換した部分の色合わせが完全でないと、色艶が違って見えることがある。

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側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理したり、交換することも多い。ドアヒンジ部のネジを脱着していないかチェックしよう。 ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジ脱着だけではなく、周辺も調べて判断する必要がある。

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ドアの開口部も確認

 ドアヒンジを固定しているピラー(柱)、ドアキャッチ(受け金具)がある側のピラー、サイドシル(ドア下の梁)に修理跡などがないか確かめよう。

リアフェンダーのチェック

 リアバンパーやリアドア(スライドドア)など、周辺部も合わせて、後部の立て付けをチェック。側面に通っているプレスラインのずれや歪み(ラインの崩れ)、スライドドアの支え金具が通る溝の歪みなどにも注意。ホイールアーチ(タイヤを囲んでいる縁)の部分にマスキング跡や修理跡などがないかも調べよう。

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補修や修理を見つけるヒント

 リアドアを開けて、リアフェンダー側開口部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。また、フューエルリッド(給油口の蓋)を開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかも確認。どちらも、リアフェンダーの補修、あるいは修理を判断するヒントだ。

スライドドアのチェック

 外板パネルに傷や凹みなどがないかチェック。同時に、閉めた状態の立て付けを確認しよう。

 外観の次ぎに、ドアの開閉とスライドの動きをチェック。電動開閉式の場合は、電動機能を何度か試してみる。ドア内側のレバーや運転席側のスイッチ、リモコンキーでも動作確認しよう。
 作動不良や作動音が大きい場合は、整備士に診断してもらおう。

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スライド機構部も調べる

 フロントドアと同様に、大きなダメージを受けること、外して修理したり、交換することもある。ドアの取り付け状態と、ドア自体に修理跡などはないかチェック。

 ドアを支えているアーム金具やレール(開口部の上下と車体側面にあるスライドさせる溝金具)に歪みなどがないか。各部のネジの脱着、金具類の交換の形跡などにも注意しよう。

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テールゲートのチェック

 後面も前面と同様に、バンパー/ テールゲート/ コンビネーションランプ(テールランプ)などのバランスをチェック。テールゲートの立て付けが、全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。

 右左の片側だけに異常があれば、その側の車体部を修理していると考えられる。また、テールゲートを開閉して、スムーズにロックできない場合も、テールゲートのずれか、車体の歪みが考えられる。

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開口部の状態を確かめる

 テールゲートは、内側に修理跡はないかチェック。ヒンジ部の取り付けネジを見て、交換している形跡がないかも確認。

 開口部の鉄板接合部の溶接やシーラーなどの状態が車体後部のチェックポイントだが、ルーフ部以外は、左右は樹脂カバーとコンビネーションランプ、下はバンパーに覆われていているので、確認は難しい。各部品の取り付け状態と交換の形跡がないか調べよう。また、テールゲートを修理/ 交換している場合は、周辺も修理していると考えるのが妥当だ。

床下を覗いてチェック

 損傷や歪みなど、ダメージを受けている痕跡はないか。修理や交換の形跡などはないか。鉄板部を見てみよう。サイドシル(左右ドア下にある車体前後方向に通っている梁)の下部に傷や凹み、修理跡などがないかも注意ポイント。

 サスペンションやマフラー、ステーやアームなど、部品類や金具類に損傷や変形、交換の形跡などがないかも確認。さらに、ゴム部品の劣化(ひび割れなど)や油脂汚れ(オイルやグリスの滲みや漏れ)など、点検整備に関わる部分や錆の発生などもチェックしたい。

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タイヤのチェック

 スリップサインを目安に、残り溝の深さをまず点検。ちなみに、参考車両は要交換状態だ。

 減り方も見てみよう。接地面の内側だけ、外側だけなど、一部が極端に減っている偏摩耗を見つけたら、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているだけか、あるいは車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。偏摩耗は、車体前部のインナーパネルが変形して生じることもあるので、タイヤの減り方で車体の状態を推察することもできる。

不具合の兆候を察知する

 エンジンをかけて、始動状態、アイドリング回転、排気ガスなどをチェック。エンジンが暖まってからアクセルペダルを軽く煽って、スムーズに回転が上下するかどうかも試してみよう。 排気ガスの色は、水蒸気なら問題ないが白煙や黒煙、臭いなどに注意。

 容易にエンジンがかからない場合は、バッテリーが弱っていることも多いが、念のために整備士に発電状態を点検してもらうといい。
 また、エンジン回転中に異音が聞こえたり、大きな振動が出ているようなら、なんらかのトラブルを抱えている可能性がある。

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オートマチックのチェック

 エンジンをかけてブレーキを踏んだまま、P → D、N → R などにセレクトレバーを操作して、引っかかりやゆるみ、切り替え時のショックなどといった、異常がないか試してみよう。

 できれば試走して、ギヤが切り替わる時のショックが激しい、繋がるタイミングが長過ぎる(滑っている)など、走行時に問題がないかも確かめたい。

装備機器類の機能を確認

 ヘッドライト、ウインカー、ハザード、テール/ ブレーキ/ バックランプなど、保安機器類の作動をまずチェック。

 エアコンやオーディオなどの電装機器や電動機構などは、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確かめよう。
 意外に忘れやすいのが、パワーウインドウの開閉や後部席ランプの点灯だが、仕様グレードによって異なる装備にも注意しよう。

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隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などの汚れや傷、破れ、穴あきなどの有無に注意しながら、フロントシートの周囲だけでなく、2列目、3列目シート、ラゲッジスペースも、隅まで念入りにチェックしよう。

 各所にある樹脂部品の傷や欠損、取り付け状態にも注意。蓋などの可動部も動かしてみよう。

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車両の情報を確かめる

 車両の備え付け書類をチェックしよう。車検証で初度登録年月日と型式などを確認。保証書で保障内容と期限を確認。他に、車両取扱説明書、装備機器類の説明書などが揃っていることも確かめよう。

 車体をチェックする際には、定期点検整備記録簿の記載内容を調べよう。車両がどのように使われてどのような整備を受けてきたのかがわかり、定期点検や消耗部品交換などの実施時期と、その時の走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。

車両チェックの勘どころ
塗装

●部分的に色調や艶が違う場合には、周辺の状態もチェック。

●タイヤハウス(フェンダーのタイヤを覆っている部分)内に外装塗料が付着しているとか、メッキやゴム部品などに塗料の飛沫が付いているなどの場合も、周辺を詳しく確かめる必要がある。

●ドアの開口部などにマスキング(塗装スプレーが他の部分に広がらないようにするカバーを留める粘着テープを貼る)跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような直線状の段差があれば、何らかの理由で塗装していることがわかる。

取り付けネジ

●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれているのは、ネジを回している証拠だ。

●普通はネジの頭は塗装されているので、傷は比較的容易に確認できる。無塗装の場合は判断しにくいので、車体の左右を見比べるといい。

溶接とシーラー

●車体を構成する部品が溶接で固定されている部分は、シーラー(接合部の隙間を埋める充填材)が塗布されている。修理や交換で再溶接すると塗り直すので、不自然になっている。

●疑わしい場合は、爪で押してみよう。表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、修理後に新しいシーラーを盛っている。

●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を見比べて判断しよう。

●車体各部はスポット溶接している(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)部位も多いが、修理工場でスポットを打ち直している場合は、直径が5mm 以下(新車時は5mm 以上が普通)、窪みが深い、2度打ちしたずれなど、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。

●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け

●外板パネルなどを修理すると、組み付ける際に誤差が出ることがあり、それは、隣り合うパネルの隙間(チリ)を見ればわかる。隙間の幅が均等になっていなければ、修理している可能性がある。

●バンパーなどは押されてずれることもあるが、たとえ修理していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。

●モール類(フェンダーからドアにかけて線状に繋がっている飾りなど)やプレスライン(外板が折れ曲がっている角の線)がずれていることからも、立て付けに異常があることがわかる。

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 中古車の目利きチェックポイントをアドバイスしてくれるのは、財団法人「日本自動車査定協会」。経済産業省と国土交通省の指導の下で中立公正な第三者機関として、査定士の技能検定試験や、実車を使った修復歴判定の査定トレーニングなどを行っている。車両の状態を判断するプロフェッショナルだ。全国の52カ所にある支所に依頼すれば、査定目的に応じた査定額を算定して、証明書を発行(有料)してくれる。
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