新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2014.05.30
日産 ティアナ 試乗レポート(2014年05月)
日産 ティアナ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2014年1月20日
日産・お客様相談室/0120-315-232
文●九島辰也 写真●編集部
■クラスを超えた「くつろぎ」に新たに「走る楽しさ」も加えられた
“モダンリビング”をクルマに取り入れた「ティアナ」も今回のモデルチェンジで3世代目となった。先代の“おもてなし”に加わえて、今回はさらに快適さがクローズアップされる。助手席のオットマンも健在だ。エンジンは2.5L直4DOHCでグレードは装備の違いのみとなる。スタートプライスは250万円を切っているのだから、このサイズにしてはお得感が非常にある。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
ティアナは保守的なセダンにモダンテイストを加えたクルマだ。今回のモデルチェンジでもその指針は変わらず、凝ったインテリアデザインをしている。広々したキャビンにはエッジの効いたものはなく、どこか暖かさを感じる。手に触れるところの素材へのこだわりも強く、ダッシュパネルには高級感あるフィニッシャーを用意した。
また、エクステリアも今回はちょっと凝ったイメージを持たせる。ボディパネルは抑揚あるラインが描かれ、エモーショナルな雰囲気を漂わす。言ってしまえば、先にリリースされたスカイラインにも近い。このところの日産車はかなり“動的”なデザインを取り入れているようだ。
では走った印象だが、この直4エンジンは使いやすいのが利点。173馬力という数値もこの性格からしたら十分だし、フラットなトルク特性がクルマを軽快に走らせる。そして目玉はCVT。急加速のときにありがちなトルク伝達のロスが減り、クイックな反応を可能としている。これでCVTのネガティブ要素はだいぶ解消された。また、電動パワステになったハンドリングも悪くなく、連続コーナーを楽しめる。全長4900mm近い車体をこれだけコントロールできれば十分だろう。なるほど、新型は走りも楽しめる仕上がりとなった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
この価格帯からは想像できないほど高級感あるインテリアデザイン。撮影車はシルキーベージュの内装色に木目調フィニッシャーを組み合わせたもの。かなりオトナの雰囲気。
シート地は本革とスエード調のクロスが用意される。カラーはシルキーベージュとブラックから選べる。最近は明るい内装色が人気だ。助手席のオットマンは体験する価値あり。
■インテリア/エクステリア写真[2]
このスリーサイズなのでトランク容量も文句なし。リヤシートを畳めばトランクスルーになるので、かなり長いものでも積めそうだ。
QR25DEの2.5L直4DOHC。パワーに加えて、JC08モードでの燃費14.4km/Lはなかなか。
流れるようなルーフラインとグラマラスなフェンダーの膨らみはまるでスポーツサルーン。高級セダンのトレンドをうまく取り入れている。サイズもアラウンドビューモニターで問題なし。
ティアナXV(CVT)
全長×全幅×全高 | 4880×1830×1470mm |
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ホイールベース | 2775mm |
トレッド前/後 | 1585/1585mm |
車両重量 | 1470kg |
エンジン | 直4 DOHC |
総排気量 | 2488cc |
最高出力 | 173ps/6000rpm |
最大トルク | 23.9kg m/4000rpm |
JC08モード燃費 | 14.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
価格
XE | 249万9120円 |
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XL | 283万1760円 |
XV | 313万2000円 |