- ミッション・駆動系修理・整備
- アストンマーティン V8ヴァンテージ
2026年06月11日 16:00Aston Martin V8 Vantage クラッチ交換 Velocity ツインプレート化 ①
アストンマーティン V8ヴァンテージ
エレガントなグランドツアラーの佇まいの中に、ピュアスポーツカーとしての設計思想を色濃く宿した一台です。
V8ヴァンテージは単なるGTカーではなく“走るためのアストンマーティン”であることを物語っています。
V8ヴァンテージにはMTモデルとASMモデルが存在します。
当車両はASMモデル。
MT機構をベースにクラッチ操作と変速を電子制御で行うASMは、パドルシフトによる直感的な操作とダイレクトなドライビングフィールを両立したシステムです。
トランスアクスルレイアウトと組み合わさることで、ドライバーの意思に忠実に応える、ピュアスポーツとしての資質をより際立たせています。
今回はクラッチ交換をご用命いただき、ご入庫の運びとなりました。
ご入庫後は診断機を車両へ接続し、現状のクラッチ残量数値を確認。
数値は「1800」程度、クラッチ摩耗が進行し始めている状態を表す数値です。
当店はアストンマーティン純正診断機(AMDS)を保有しております。
然るべき情報を的確に把握できることが当店の強みです。
その後、現状の走行フィールを確認するべくロードテストを実施。
数値だけではなく、実際の走行フィーリングから得られる情報も診断において重要な要素となります。
ロードテスト後は車両を整備ブースへ移動、クラッチ交換作業にあたります。
V8ヴァンテージの動力伝達機構レイアウトは一般的なFR車両と異なります。
・一般的なFR車両
エンジン→クラッチ→トランスミッション→プロペラシャフト→ディファレンシャル→駆動輪
・V8ヴァンテージ
エンジン→クラッチ→プロペラシャフト→トランスアクスル→駆動輪
クラッチ機構を交換する際はトランスアクスル(モデルによっては駆動輪足まわり各部も含めて)からクラッチ側へ遡る形で部品を取り外していきます。
車両をリフトアップ、まずはエキゾーストパイプ、触媒等を取り外します。
クラッチ機構にアクセスするためにエキゾーストマニホールドも取り外します。
駆動輪とトランスアクスルの接続部を切り離し。
トランスアクスルを車両から分離します。
V8ヴァンテージはGraziano製6速トランスアクスルを後方に搭載することで前後重量配分51:49と理想的なバランスを実現。
この設計はアストンマーティンの伝統的なグランドツアラーの枠を超え、ピュアスポーツカーとしての高い運動性能を追求した結果と言えるでしょう。
クラッチ機構とトランスアクスル間に配置されているプロペラシャフト、及びトルクチューブを取り外しクラッチ機構と対面。
取り外したトルクチューブ、及びプロペラシャフト。
エンジンとトランスアクスルを高剛性のアルミ製チューブで締結することでシャーシ剛性を高め、理想的な重量配分と優れたレスポンスを実現。
トルクチューブに格納されているプロペラシャフトはカーボンファイバー素材を採用。
軽量かつ高剛性なカーボンシャフトにより回転レスポンスと振動特性を向上、優れた運動性能と快適性を高い次元で両立しています。
クラッチ交換作業を進めます。
クラッチカバー、及びディスクを取り外し。
フライホイールも交換のため取り外します。
クラッチプレート、カバー新旧比較。
車両へインストールするクラッチキットは「Velocity」製ツインプレートタイプ。
スチール製の純正シングルタイプクラッチカバーに対し、Velocityツインプレートタイプクラッチカバーはクラッチプレート一体型のアルミ製です。
ツインプレートタイプクラッチにコンバージョンをすることで得られるメリットの簡単な説明は下記になります。
①受け止められるトルク容量アップ
クラッチプレートの数が2倍になるため摩擦面も2倍になります。
そのためクラッチ機構の伝達能力が純正シングルタイプクラッチと比較し高くなりますので、高いエンジン出力、高トルクを受け止められる余裕が生まれます。
その結果、
・クラッチが滑りにくい
・高負荷でも安定する
・高出力化したチューニング車両にも対応
②耐久性の向上
シングルタイプクラッチと比較し負荷が分散し熱害に強いのでクラッチプレートの摩耗が遅くなる傾向にあります。
その結果、
・クラッチライフが伸びる
・クラッチメンテナンスサイクルが伸びる
またツインプレートクラッチは一般的に半クラッチ領域がシビアになる傾向がありますが、ASMモデルではクラッチ操作を電子制御が担うため、その特性は大きく異なります。
むしろ摩擦面積の増加によるトルク伝達の安定性が制御との相性を高め、発進時のジャダー低減や変速時のショック軽減といったメリットが現れるケースが多く見られます。
続きは②にてご紹介いたします。
————————————————————-
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMA
【横浜 新山下 工場】
〒231-0801
神奈川県横浜市中区新山下2-5-9
TEL: 0120-152-008
FAX: 045-264-7706
————————————————————-
【輸入車・国産車】アストンマーティン・V8 Vantage・V8ヴァンテージ
・クラッチ交換・クラッチOH・クラッチオーバーホール・ツインプレート
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
対象車両情報
| メーカー・ブランド | アストンマーティン | 車種 | V8ヴァンテージ |
|---|---|---|---|
| 型式 | その他 |
この作業実績のタグ
店舗情報
- Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMA
- 認証工場:2-6619
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMAは横浜市中区にある整備工場です。
- 営業時間
- 月火水木金土日 10:00~18:00
- 定休日
- 不定休
- 住所
- 〒231-0801 神奈川県横浜市中区新山下2-5-9
- アクセス
- 元町・中華街(山下公園)駅より車で4分です!
- 1級整備士
- -
- 2級整備士
- 5人
- 創業年
- 令和 7(2025)年
-
- 無料電話お気軽にお電話下さい!
- 0078-6055-6108
- 来店予約する
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMA
認証工場:2-6619
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMAは横浜市中区にある整備工場です。
- 無料電話
- 0078-6055-6108
この店舗の新着レビュー
-
- 評価
-





- 5.0
アルファードの点検でお世話になりました。外観は車屋に見えず、扱ってる車種もハイレベルな為に敷居が高く見えますが丁寧に対応いただき安心しました。ライフスタイルに合わせた整備の提案をしていただき、今後も利用したいと思いました。工場も綺麗で待ち作業でも居心地が良さそうです。
- 法定点検
- トヨタ
- アルファード
-
- 評価
-





- 5.0
フォードフォーカス1.5エコブースト タイミングベルト交換でお世話になりました。日本国内ではあまり見かけないニッチな車種でも不安なくお任せできます。整備士さんはエンジンオイル等の油脂類の特性や、車種によって最適なケミカル、添加剤についても知見があるようです。ただ単純に部品を交換して終わり、ではなく納車のときには今後の整備の方向性についてお話ししてくださったりと、オーナーひとりひとりに対してキチンと向き合ってくださる印象でした。
- メンテナンス・日常点検
- フォード
- 他 フォード
