おかま掘られたヴィッツ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

追突されたヴィッツが入庫してきました。
最初はスライドハンマーでガツンと引っ張れば終わるでしょ～的な感じだったのですが部品を外していくにつれてあ～これ無理だわｗって事になり大規模手術が始まりました。

写真のようにスペアタイヤが収まっている部分も潰れておりタイヤが出てきませんでした。
高岡さんがハンマーでガンガンとぶっ叩いてようやく摘出。

そこから引っ張り出しでは修復不可能と判断し潰れた鉄板を溶接部分から剥がしていく作業です。

ここまで剥がしています。
オーナーが見たら真っ青でしょうね・・・。

横の歪みを修正中の写真。
この時が一番怖い・・・。
何が怖いかって引っ張っていくとメキメキとかバキバキとか車から鳴っちゃいけない音がするんですよ・・・・。しかも5cm位引っ張ったあと力を抜くと3cm位戻ります・・・車の元に戻ろうとする力凄いです。

歪みを修正した後は新しい鉄板を仮付けで取り付けてチリの調整です。
ここでは範囲が広すぎるためねじ止め（パワー）で仮止めしています。

ちなみに側面の鉄板と底部の鉄板の隙間は約２ｃｍ空いていました。
それをハンマーでガンガンやってここまで伸ばしていくのでなかなかできる作業じゃありません・・・。
私が全力でやっても全く動きませんが高岡さんがやると段々伸びていくんですよね・・・。謎です。

大体位置が決まったら溶接してボディを作っていきます。
これはもう溶接が終わっているシーンです。

修理中の写真・・・というか夜こっそり撮影。
この時点で溶接部分のつなぎ目が消えかかってるのが職人技です。

サフェーサーの時点でもうわからなくなりました。

中身はこんな感じです。若干シワがある部分が叩いて伸ばした部分です。

テールが付く部分は若干溶接部分の段差がありますがテールで見えなくなるのでこんなもんです。（予算枠がギリギリなので問題ない部分はそこそこです）

これ最初ぐっちゃぐちゃだったって言われたら信じます？
これがプロの技術です！

綺麗に仕上げてテールも付けたらこんなもんです。
ここまでに2か月位かかってます。

ちなみにこれ・・・総額で80万ちょいで終わっています。
他の所で見積もりしたら100万軽く突破してまぁ体のいいお断りだったようでこの車の持ち主の方は喜んでいたようです。

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