heartとカクテル short story　　「ヴォクシーと、揺らぎの支点。」　　　　　　ヘッドライト磨き　ネットで買ったパーツの持ち込みも大歓迎！！！！　山口　宇部　山陽小野田　美祢　萩　下関　｜車検・点検・修理のグーネットピット

― 触れれば壊れそうで、それでも支え合う距離感 ―

エンジンルームを開け、バッテリーをチェックする。
数値は安定していた。問題なし――。
その安堵を胸に、heartは次の作業へと視線を移した。

ヴォクシー。
日々の街乗りに寄り添うその姿は、どこか「穏やかな関係」を思わせる。
しかし、見えない場所では確実に疲労を溜めていた。
それは、エンジンマウント。
車体の震えを受け止め続けた痕跡が、確かにそこにあった。

heartは静かに工具を手に取る。
「支えているのに、気づかれない存在って…少し切ないよな」
そんな独り言を残しながら、古いマウントを外し、新品へと交換していく。

取付を終えた瞬間――


走りは、嘘のようにしなやかに。
まるで長くすれ違ってきた二人が、ようやく歩幅を合わせたように。


それは、恋愛未満の距離感を超えた…確かな安定。

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