ミニクーパーS　後編バルブステムシール・タイミングチェーン取替え　ワコーズレックス施工　DBA-SV16　輸入車の整備・修理・車検・メンテナンス・パーツ持ち込み取付け・取替え・パーツ販売大歓迎！輸入車のお困り事なら雅自動車工業へ！｜車検・点検・修理のグーネットピット

前編に引き続きご覧いただきありがとうございます。
最前の作業は各シャフトを組付けたところまででした。

自家製SSTを再度使用してバルブトロニック・スプリングを固定します。
固定後、スプリングをエキセントリックシャフト・ロッカーアームにかけます。
シャフト及びアームの各所当たり面には初期なじみ向上のためモリブデングリスを塗布しています。

ここまでの組付け確認を行います。
バルブロッカーアーム組付け位置は目視しにくいためマイクロスコープで確認します。

続いてタイミングチェーンの取り換え作業です。
新品と比較すると僅かですが2～3mm伸びているのが分かります。

お持ち込みいただいたタイミングチェーン一式を組付けます。

持ち込み部品にスプロケットは無かったのですが
摩耗が見受けられたので弊社在庫を使用して取り替えます。

カムシャフトロックツールを使用して定位置になるよう固定します。
合いマークもばっちり合ってます。

IN側及びEX側のカムシャフトプーリーが空転する程度にしておきチェーンの弛みをテンショナー側に集めるようにSSTを締めこんでいきます。
充分にチェーンが張れたらオートテンショナーに取り替えます。

カムシャフトプーリーを固定します。
両カムシャフトプーリーを規定トルク（20N.mから180度）で締め付け

お持ち込みいただいたクランクシャフトオイルシールを取り替えます。

カムシャフトを4周回しながらチェーンプロテクトオイルを塗布します。

持ち込みいただいたタペットカバーパッキンを取り替えます。

レックスの施工と同時にエンジンフラッシングを行います。
エンジンオイルを抜き取り、フラッシングオイルをエンジンオイル規定量の70％注入します。
今回は規定量4.2リットルの約70％（3リットル）使用しました。

この車の排気量は1600ccなのでレックス溶剤を160cc（排気量の約10分の1）点滴します。

タペットカバーにブローバイホース（バキューム側）が付いていないタイプのため
インマニ下部に設けられた本来ブローバイホースが接続される部位にレックス注入ホースを取り付けます。
内径約22ｍｍ、付属の円錐形のアダプターでは抜けてしまうためジョイントを作製しました。

およそ1時間かけ吸気経路全体に行き渡るようにゆっくりと注入します。
注入時は常にアイドリングで施工します。

レックスの吸い込みが終わったらフラッシングオイルを抜きます。
オイルエレメントを取り替えエンジンオイルを注入し、白煙点検を行います。
アイドリング・2000・3000・4000rpmとレーシングをし白煙が出てこないことを確認します。

たまにネット上で《白煙をモクモクさせて汚れが吐き出され綺麗になりました》的な
のを目にしますが、白煙が出るということは循環されておらず蓄積されてしまったものが
燃焼されているだけです。正しくは無煙でレーシングできる状態にすることです。

最後にスキャンツールで診断とメンテナンスリセットを行いおます。
入庫前にブレーキパッドの取替えを行っておられたのでブレーキ関係もリセットしました。

これで快適かつ安心してお乗りいただけると思います。
お客様に完成報告後、ご納車の際に画像を観ながら
作業内容の説明をさせていただきました。
ご用命いただき誠にありがとうございました。
愛車と共に素敵なカーライフを過ごしください。
今後ともお付き合いのほど宜しくお願い致します。
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