N360エンジン不調の修理です。｜車検・点検・修理のグーネットピット

圧縮が低く、何とかエンジンは始動するが、パワーが無い。とのご依頼で入庫の初代N360です。
シリンダーリークテスターを使用して、テストしてみます。

この車は2気筒ですが、両方とも気密が低いので、ピストンリング破損若しくはヘッド側(バルブ周り)のどちらかだと判断できます。
とりあえず、エンジンを分解していきます。
バルブの消耗で、シートリングにほとんど当たりがありませんでした(･_･;

在庫で持っていたバルブとの比較写真です。
左側がダメなバルブです。

当たりが悪いと、シートリングとバルブの隙間から燃焼ガスが漏れて不完全燃焼となり、バルブの熱はシートリングを通してヘッドに逃げて冷却するのですが、それも無理な状態になってます。
念のためにシリンダーも外して、ピストンリングの確認を行い、スラッジでコテコテのピストンは洗浄して組める状態に整えておきます。

加工したヘッドにバルブを組み付けて当たりのチェックを行なって組み付けていきます。
ポート部分の清掃もしっかりと行います。
空冷エンジンなので、水漏れの心配が無いのは嬉しいですね(^ ^)
気密もバッチリで、キャブや点火の調整を行います。
エンジンも一発始動で、調子良く復活です！

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