メルセデスベンツ　GLE350d　エンジン不調　エアフロ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

整備担当Ｈです。

今回はエンジンチェックランプ点灯でGLE350dのご入庫です。

まずは診断機にて診断。

入力していたエラーから原因を探っていきます。

現状怪しいのはEGRアクチュエーターですがアクチュエーターテストでは特に問題なく作動している風に思えました。
次に怪しいのはエアマスセンサーですがこちらも数値は正常範囲内にも思えたのでひとまずエンジンルームをチェックすることにしました。

するといろいろなところにオイルが噴き出たような痕跡が、、、

車両左側のエアマス、エアクリーナー周辺や

ターボチャージャーの左側のパイプやその周辺

車両右側の奥のあたり

このような状況でしたのでどこかで噴き出してオイル残量が低下している可能性もありましたのでチェックするとむしろオイル量が多い状態で上抜きの機械を使用しオイルゲージと長さに合わせつつ抜くと約1.5Lもオイルが多い状態に。前回のオイル交換からは9000ｋｍ走行、オイル交換は当店で行っておらずディーゼル車で起きることのある軽油の混入にしても少し増えた量が多いような気がしました。

オイル漏れはひとまずこれが原因と思われますが広範囲に及んでいたためほかにも原因がないか確認しつつオイル漏れで影響が出る可能性が高そうなエアフロ周りを点検しました。案の定、エアクリーナーボックスへオイルが侵入しクリーナーはオイルまみれに、、、

念のためエアクリーナーボックスより吸気側の状態を見ましたがオイルの侵入はなくきれいな状態。噴出したオイルがボックスの接続部より侵入し汚れたものと判断しました。
ちなみに走行による汚れも酷かったためわかりにくいですが車両右側の漏れが少なかった側のエアクリーナーのオイル付着量はほぼない状態でした。

そしてエアクリーナーボックス後方にあるエアフロセンサーのついているパイプ内及びセンサーもやはりオイルがかなり付着している状態でした。

エアフロセンサーは左右についていますが悪いほうのコネクターを抜いてもエンジンは抜く前と変わらない状況。エアフロセンサー不良ということでパーツを探すと純正品はなんと左右一体、かなり高額なものでした。社外品で探すと分離されていましたので交換は決まっていたので実物にて分離できるのか念のため確認。
かなり固く少し大変でしたが何とか分離できたためそちらでの交換作業を実施。

もちろん合わせてエアクリーナーも交換しました。

交換後無事に正常な状態になり試走実施時もエンジン好調でした。

最近の輸入車ではオイル量が少し多いとこのようなことを引き起こす話もたまに耳にします。ディーゼル車では既定のオイル量を入れていても若干量の軽油による増加が続けば故障の原因になります。オイルメンテナンスはこういった面でも大切となりますので大きな故障になる前に定期的なオイル交換やメンテナンスをお勧めします。

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