フォルクスワーゲン　ティグアン　エンジンから異音、ウォーターポンプ交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

こちらのフォルクスワーゲンのティグアンはエンジンから異音がするとのご用命です。

お客様と音を確認し、聴診器で音の原因を探していきます。

エンジンの回転数に応じて変化するのでベルト周りが怪しいです。
各部に聴診器を当てていくと…

ウォーターポンプからゴロゴロ音（ベアリングのガタがある時の音）を確認できました。

インターネットを使い情報収集してみると、こちらティグアンの持病のようなもののようです。

左上についているのがウォーターポンプです。

こちらのエンジンはスーパーチャージャーとターボチャージャーが両方搭載されているというエンジン。
きっとダウンサイジング故の低回転領域をターボチャージャーで、高回転域をスーパーチャージャーで補う、といったコンセプトのエンジンの様です。

そして、このウォーターポンプにスーパーチャージャー用の電磁クラッチとプーリーがついています。
なので部品のお値段もなかなかします。

またもう一つ面白いことにベルトテンショナーが全部で３つ付いています。
オルタネーター、ウォーターポンプ用に2つとスーパーチャージャー用に1つ。
全てSSTのピンで固定しないとベルトを外せません。

構造を理解したらサクッと外していきます。

文章では楽そうですが、実際はスーパーチャージャーを保護しているカバーが張り付いて外れず、嵌っているツメも見えず、手探りでかなり時間が掛かりました。

まぁ、外れてしまえばこちらのもの。
あとは元に戻していくだけです。

この後フォルクスワーゲン純正のクーラントを補充してエア抜きをし、直っているか確認してからカバー類を閉じます。

クーラントに関しては欧州のものは環境負荷を考えた成分を使用しているので、純正品を使用するように心掛けています。
現在では電気自動車用やハイブリッド車用など様々なクーラントがありますので、ケミカル類の知識もできるだけ勉強しています。

最後にロードテストを行い、ターボチャージャーやスーパーチャージャーの作動領域でも異常なくエンジンが回るか確認し、DTCも点検します。

この度はご用命頂きありがとうございました。

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