MINI クーパーS タイミングチェーン、チェーンガイド、スプロケット交換 所沢｜車検・点検・修理のグーネットピット

エンジン掛からないと言う事で、先ずは診断から。
特に故障コードは無く、クランキングはするが初爆は有りません。全く初爆がない事から、スパークプラグやイグニッションコイル全部が同時にダメになっているとは考えずらくある程度予測をして診断を始めます。

燃料がきてないのかな？とスパークプラグを外してみるとプラグは濡れて無いので燃料系に的を絞ってトラブルシュート開始！

が、しかしフィード側の燃料ホースを外してイグニッションをオンにするとしっかりガソリンが出てきました…

ここで頭をよぎったのがMINIあるあるのタイミングズレ。

エンジンの各シリンダーの圧縮を測ることで、ズレがあるか分かります。

全シリンダー測ってみるが6.06.5barと微妙に低い…
普通が10.0bar前後なので明らかに低い…

という事でヘッドカバーを開けてバルブタイミングを点検する事にしました。

これにはSSTが必要なので用意して臨みます。

フライホイール側にピンを刺して、クランク側の位置を固定してカムシャフト側にSSTの治具を当てがいますが…

全く合いません。


ここで確信しました。バルブタイミングが完全にズレています。

このMINIのエンジンでよくあるのですが、オイルメンテナンスが悪かったり、チェーンテンショナーがダメになっていたりしてチェーンガイドが破損してしまいタイミングズレを起こします。

部品を注文してチェーンの状態を外して見てみます。

新品と並べてみましたがチェーンガイドはバラバラでした。

チェーンやスプロケットはそこまでダメージは無さそうですが伸びなどもあるので、一式交換してしまいます。

交換後はしっかりSSTでバルブタイミングを合わせてあげて組み上げます。


ドキドキしましたが無事エンジンが掛かりました。


BMWやMINIなどの欧州車の整備も承っておりますので、ご相談下さい。

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