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2024年02月21日 15:42ダイハツ ムーヴ ラジエター・サーモスタット交換
今回はL175S型ムーヴの冷却水漏れ修理です。写真の通りコアとアッパータンクのカシメから漏れてしまっています。
こちらの車種の場合、ラジエターを外すにはバンパーとコアサポートを外す必要があります。
取り外したラジエターの様子。オーバーヒートによる内圧の上昇でパンクしてしまったようです。何故こんなことになってしまったかというと…
こちらの部品、サーモスタット(写真左)が原因でした。
このサーモスタット、冷却水が一定の温度(このお車の場合は84℃)に達するまでラジエターに流れないようにする弁なのですが、何故そんなことをするかと言うとエンジンには設計時に想定された最も理想的とされる作動温度域がある為なんですね。
ピストン等のエンジンを構成する金属部品は熱膨張により膨れ上がった状態を想定して少し小さめに設計されていますし、冷間始動時は完全暖気後よりも濃い燃料を噴いて始動性を向上させています。また、自動車のヒーターは冷却水の熱を利用しているので、水温が上がらなければ効きません。
これらの理由からエンジンが冷えている状態で運転し続けるのは機械にとっても人にとっても色々な不都合が出てくるのですが、ラジエターはそんなことはお構いなしに流れてくる冷却水をひたすら冷やし続けるのでいつまでもエンジンは理想的な作動温度域まで達しない状態で運転し続ける羽目になってしまいます。
そのような状態で走り続ければ燃料を濃く噴き続けるので燃費は悪化しますし、小さめに設計された部品は冷えた状態では当然ガタがある上に濃く噴かれた燃料によってシリンダー内壁のオイルが洗い流されてしまい、最悪の場合エンジン内部への深刻なダメージに繋がることもあるのです。
こういった事情から、暖気時間を極力短く済ませる為・またラジエターによって想定された作動温度以下へ冷却水が過冷却されてしまうのを防ぐ為にサーモスタットが装備されているわけです…が!!
今回はそのサーモスタットが閉じた状態で固着してしまい、ラジエターに水が流れなくなってしまっていました…
こうなってしまえば走行風を当てようが電動ファンが作動しようが何しようが水温は下がりません!!
というわけで、ラジエターと同時にサーモスタットも交換致します。
アッパーホースとロワホースは当然ながら同時交換、サーモケースも樹脂で出来ている為再使用せず交換。電動ファンとシュラウドは再使用の為、綺麗に洗ってから取り付けます。
コアサポートとバンパーを戻し、冷却水を補充後エア抜きをして作業完了です。
対象車両情報
| 初年度登録年月 | 平成20年 | メーカー・ブランド | ダイハツ |
|---|---|---|---|
| 車種 | ムーヴ | グレード | Xリミテッド |
| 型式 | DBA-L175S |
