【プジョー　308SW】【白煙が出る＆オイル消費激しい　バルブステムシール交換】｜車検・点検・修理のグーネットピット

マフラーから白煙が排出される、エンジンオイルの消費量が多いという症状が現れているお車に修理を施しました。
上記のような不具合の原因を調べたところ、バルブステムシールの劣化によるオイル下がりでした。
エンジンオイルは、汚れ(スラッジ)を除去する、部品の消耗を抑える、潤滑剤などといった様々な役割を持っています。吸気・排気バルブにおいてエンジンオイルがステムの運動の潤滑油となっていて、バルブステムシールが密閉状態を作るのでオイルが燃焼室に落ちてしまうことがないようになっているのですが、バルブステムシールが多少変形、硬化してくるとオイルを完全にかき出すことができず、燃焼室に落ちて燃やされてしまいます。
すると、白煙が出てきたり、異臭がしたり、オイルの消費量が大きくなったりするわけです。エンジンオイルの量が少ないとスラッジ汚れが溜まりやすくなり、ピストンの摩耗に繋がってしまい好ましくない状態なので素早く修理するべきです。

修理ではバルブステムシールの交換を行うのですが、1気筒に対して4つバルブがあるため、バルブステムシールを4つ交換する必要があります。全ての気筒、今回は4つなので16個のバルブステムシールを交換することになりました。シリンダーヘッドのカムシャフトを取り外し、それからバルブのスプリング、ステムなどを外してバルブステムシールを交換します。部品の脱落を防ぐために気筒からエアーを送りながら作業を行います。
全て交換し終われば、取り外した部品たちを付け直して作業は完了です。
これからもオイルの消費量と状態に気をつけていただければと思います。
お客様ご依頼していただきありがとうございました。またのご来店心よりお待ちしております。

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