2018　JL ラングラー　カムシャフト異音修理及びオルタネーター修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

過去の作業実績をご覧になったお客様より、エンジンの異音修理のご依頼を頂きました。事前にお客様より、ロック仕様でかなりカスタムされているとの連絡があり弊社のリフトで作業可能か確認しサイズ的にギリギリでしたが入ることがわかりお受けすることができました。到着したら本気の仕様でなかなかお目にかかれない車両です。

マグナソンのスーパーチャージャーを積んでおり、作業工数が沢山で大変です。
早速、始動すると珍しく右バンクよりカチャカチャと異音が出ています。
ラングラー乗りの方ならご存知かと思いますが、ペンタスターエンジンは左バンクの
異音が圧倒的です。

カムシャフトに辿り着くまで、スーチャーをどかし、インマニどかし
やっとこさお目にかかれました。
部品を調べたら、2018年より部品が仕様変更されており、ロッカーアームが
以前の価格より数倍値上げしており、最初は冗談な金額なのかと思いました。

JLから、今まで使用してたSSTが使えずカムロックを新調しました。
カムシャフトは以前より楽に取り出すことができます。

外して、驚きました。5番シリンダーのカムキャップが逆に組まれており
その影響か、ロッカーアームは金属が削れ凹んでおり、カムには
深い傷が入っております。ここが異音の原因です。
恐らく、キャップが逆に組まれたことにより、油膜切れしたのだと思います。

交換が終わり元に戻します。
パッキン類は新しい物に交換し組み上げていきます。

組み終わり、エンジンを始動したところベルトに異変があります。
１コマずれます。後付けスーパーチャージャーの影響？など色々調べていると。

オルタネーターのプーリーが外側に外れかけていることがわかりました。
JLの場合、オルタが逆向きに付いているのでエンジン側にベルトが寄っています。
そのため、以前からベルトが擦れるとお客様が話していましたが
原因はこれでした。

プーリーを交換しようと部品をあたりましたが、設定が無く
オルタ一式で価格も19万円！結構します。
非分解になってはいましたが、試しにバラしてみました。
ワンウェイ方式になっており、電力の安定供給するようになっています。
プーリーを溶接しちゃおうかと思いましたが、ワンウェイ機能でなくなって
しまうので、破損していた内部のスプリングを固定し直して
ベアリングと圧入してなんとか修理しました。

オルタを付け直し、エンジンを再始動。
しっかり14V以上発電してるし大丈夫そうです。
プーリーも元の位置になり、以前あった隙間がなくなりました。

部品調達などお時間がかかりましたが、修理を終えることができました。
ラングラーのカムシャフト異音などにお困り方がいらっしいましたらご相談ください。

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