BMW/E92/320iCoupe/助手席側・ドアインナーハンドル交換！｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回ご入庫のE92/320i Coupe ですが、助手席側のインナードアハンドルが経年にて、
ゴムの表皮が劣化してベトベトする、加水分解が始まってしまったとの事です。

手で触れると不快な汚れと、見た目にも悪いので、
交換したいとの事で、ご相談です。

ちなみ、この個体はマニュアルトランスミッション車なので、
当時は左ハンドルのみの供給で、助手席ドアは右側になります。

さて、ドアハンドルですが「交換部品が社外品で有る」とのオーナー様からの情報です。

一応、純正部品のドア内貼りの構成を、部品一覧から確認すると、インナドアハンドル
個別での部品供給は有りませんね、ドアハンドルの表面側のカバーのみ、個別で部品が出ますが、これでは全くの無意味です。

従って、本来はドア内貼りをアッセンブリー交換する他、無いと言う事です。

ドア内貼りアッセンブリーは高額となるので、社外品の部品の存在自体は合点が行きました。

とは言え、非分解が前提のドアハンドルの交換は安易な作業では無い事は判ります、
社外部品のインナドアハンドルはお客様が用意するとの事で、一旦部品待ちとなりました。

2週間後、社外品のインナドアハンドルが到着致しました、
海外からの発送なので、時間が掛かったそうです、
ハンドルの土台部とその表に付いているカバーのセットとなります。

先ずは、ドア内貼りを外して行きます！

ドア内貼りに付いている、化粧パネルを外します。

インナドアハンドルの表カバーを外します。

トルクスのタッピングスクリュが隠れて打たれているので必要数外します。

ドア下側から内貼りを引き剥がします。

ドアロック解除レバーに繋がっているボーデンケーブルを外します。

内貼りには、スピーカーコードやイルミネーション配線、カーテシランプの配線等が繋がってますので、断線に気を付けて内貼りを慎重に外します。

さて、ドア内貼りを裏返して、構造を確認します・・・
赤丸を付けた部分がインナドアハンドル土台の固定部分です。

ハンドルと内貼り構造体とを溶着して固定しています、
この固定方法では、個別に部品交換は出来ず、アッセンブリー交換に
なってしまうのも頷けます。

しかしながらハンドルを分離出来ないと話が進みません・・・

思案した結果、ドリルで揉んでみて様子を視ます。

揉みすぎて穴が広がりすぎるとアウトなので、
少しずつドリルの歯を当てて行きます。

紆余曲折の上、ハンドル上部側の固定部分が分離出来ました・・・

次は下側の分離作業に掛かります。

何とかハンドルを完全に分離出来ました！

新旧の部品を見比べます、社外品の手触りはサラッとしたプラスティック全とした物で、
余計なゴム表皮も無く良い感じです。

社外インナドアハンドルのフィッティングを確認しますが、
問題無い様ですので、部品に付属の皿付きのタッピングスクリュで、
固定していきます。

インナドアハンドルの交換が終わった内貼りを元に戻して行きます。

取り付けが終わった内貼りの化粧パネルを付ける前にドアハンドル
表面のカバーを取り付けます。

パワーウインドウ/ドアロックの動作等を確認して、終了です！

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