日産　V37スカイライン 200GT-t　ダイムラー製7速ATのATF圧送交換（トルコン太郎／オイルパン脱着）

ミッション・駆動系修理・整備
日産スカイライン
作業時間:6時間

2025年12月03日 23:22日産　V37スカイライン 200GT-t　ダイムラー製7速ATのATF圧送交換（トルコン太郎／オイルパン脱着）

V37スカイライン 200GT-t オーナー様へ。その「変速ショック」はATFが原因かも
日産 V37 スカイライン 200GT-tにお乗りの皆様、低速域での「ガツン」とした変速ショックにお困りではありませんか？

今回は、初年度登録：平成30年4月、走行距離：約85,000kmのV37 スカイライン 200GT-t Type Pのオーナー様より、2速・3速での強い変速ショック、特に低回転域のショックと変速スピードの遅さについてご相談をいただきました。

オーナー様からは、「減速時、フットブレーキのコントロールが難しい」という切実なご意見も。これは、ATFの劣化が原因で起こりやすい、ダイムラー製7速AT特有の症状かもしれません。

メルセデス・ベンツ共通の「7G-TRONIC」が鍵
V37 200GT-tに搭載されているATは、メルセデス・ベンツの「7G-TRONIC」（722.9型）と共通のユニットがベースです。これはCクラス（W205）など、信頼性の高いメルセデス系車両に広く使われているミッションです。

AVARTHでは、このメルセデス系ATのトラブル対応実績が豊富にございます。その確かな知識と専用工具を活かし、今回のV37スカイラインの変速ショック改善に全力で取り組みました。

なぜ「圧送交換」と「ストレーナー交換」が必須なのか？
単純なATF交換だけでは、ショックの原因となるスラッジや鉄粉は十分に除去できません。

今回のご提案は、AT内部の徹底的なメンテナンスです。

オイルパン脱着・内部洗浄

マグネットの鉄粉除去

ストレーナー（フィルター）交換

トルコン太郎による圧送交換（クリーニングオイル → 本番ATF）

【作業の様子】オイルパンを取り外したところ、予想通りマグネットには大量の鉄粉が付着し、オイルもキラキラと汚れた状態でした。この汚れこそが、変速ショックの大きな原因です。

V37のATはストレーナー単体での国内部品供給が難しいため、対応を断られるケースが多いですが、AVARTHでは海外ルートを含めた部品調達体制を整えています。専用アダプターを用いて、確実な圧送交換と規定油温での油量調整を実施しました。

変速ショックでお困りの「輸入車ベースの国産車」もお任せください
「ダイムラー製ATだから…」

「輸入車ベースだから…」

「情報が少ないから…」

このような理由でATF交換を断られてしまったV37スカイラインのオーナー様、ぜひ一度AVARTHにご相談ください。

いきなり高額なミッション本体の修理を考える前に、「まずやるべき一歩」があります。

ATF交換とストレーナー交換で、変速フィーリングは大きく改善する可能性があります。改善しない場合でも、次のステップ（ミッションマウント、ECU学習リセットなど）を段階的にご提案いたします。

作業の詳細な手順や、交換後のオイルの色の変化など、より詳しい情報はAVARTHのブログで公開中です。ぜひ以下のリンクからご確認ください！

https://avarth.co.jp/2025/12/03/%e6%97%a5%e7%94%a3%e3%80%80v37%e3%82%b9%e3%82%ab%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%b3-200gt-t-%e3%83%80%e3%82%a4%e3%83%a0%e3%83%a9%e3%83%bc%e8%a3%bd%e3%80%807%e9%80%9fat%e3%80%80atf%e4%ba