ＡＫ１２マーチ、ボンネット交換とロッドホルダー製作など。｜車検・点検・修理のグーネットピット

ボンネット交換をご依頼頂いた
ＡＫ１２のインパルマーチですが
エアロキャッチの取付までは
先日クリアしました。

ボンネット交換時には
ウォッシャーの移植や
マーチの場合にはボンネットロッド格納部品を
移植する必要があります。
これがなかなか厄介でした。。。

とりあえずウォッシャーノズルと
ホースの移植から。

まずはノズル移植から。
そのまま取り付けようとしても
当たり前のように取り付け出来ないです。
ツメを起こしてヒートガンにて成形し直して
付けてみますが
ボンネット側の穴が大きすぎるようです。。。

いろいろ迷いましたが
鉄板ビスで止める事に。

ウォッシャーホースを固定する部分も無いので
取付ベースをボンネット側に製作。

クリップ付きタイラップでもいいんですが
今回はこっちの方法にしました。
クリップ付きタイラップは使う場所をちゃんと考えないと
ちょっと面倒な事になる事もあります。

分岐部分のクリップ取り付けは
四角の穴を空ける必要がありますが
リューターでは当然無理です。
そんでもって当たり前のように
このボンネットにはそんな穴は無いです・・・。

取付部分をカットして穴あけ、
ビスで取付する方法へ変更します。
前オーナーさんは
ウォッシャーノズルとかは
両面テープとアルミテープで上から貼り付けしていたようです。

弊社での取付をするのに
そんなみっともない方法は出来ないです。
個人さんがプライベートで取付する分には
仕方ない部分もありますが。

ボンネット先端部にゴム部品がありますが
こちらの取付穴も当然ありません。
穴あけして移植します。

ボンネットのロッドホルダーですが
ダクトがあるため、
純正のホルダーが装着出来ないです。

前オーナーさんはどうしていたかというと
ボンネット裏にホームセンターの穴あきステーを
ＦＲＰで固定して
そこでロッドを抑えていたようです。

ボンネット裏に謎穴がありましたが
どうやらロッドを逃がす為の穴みたいです。
当然ですが
そんな方法はとらないです。

アルミ板をカットして
取付ベースを製作します。

取付ベースをボンネット裏に取付して
そのベース部分に
ホルダーを取付する感じです。
鉄板ビスだと将来的に緩んでくる可能性があるので
ボンネット側にＭ４ナットを打ち込んであります。

ロッドホルダーの取付は
アルミ板にバーリングタップを施して
Ｍ４ビスにて取付してあります。

これらは外す事もないですし、
振動で緩んでも面倒なので
ネジロックを塗布してあります。

最後にボンネットダクトの穴です。
完全に見た目の為ですが
ＮＡＳＡダクトがあります。
ここからガッツリと水が入りそうで
その先にはスーパーチャージャーの
圧力ユニットがあります。

水が入って故障してもマズイので
穴を塞ぐようにします。

ここもアルミテープを貼るといった
情けない事はしないです。
脱着できるようにアルミ板で製作します。
型紙を作ってアルミ板をカットします。

たかがボンネット交換で
どこまでやればいいんでしょう？？？って気もしますが
オーナーさんマーチ君が大好きですからね。
少しでも期待に応えます。

穴あけして
こちらも鉄板ビスではなく
Ｍ４ビスで固定出来るように
ボンネット側にナッターを打ち込みます。

こんな感じに取付します。

当然、多少は雨が入ってきますが
アルミ板を伝って落ちてくる部分は
特に問題の無い場所ってのを確認済みです。

そのままだとボンネット表側から
アルミ板が見え過ぎてカッチョ悪いので
ツヤ消しブラックで塗装しておきます。

ちと手間はかかりましたが
ボンネットを開けた状態でも
十分に人に見せれるようになっていると思います。