BMW 5シリーズワゴン　F11　オイル漏れ修理 名古屋市西区｜車検・点検・修理のグーネットピット

オイル漏れをしているそうなので点検してくださいとご相談を受けました。
BW　F11　５シリーズツーリングです。
まだまだコロナで休業した関係で仕事が立て込んでおり、代車もご用意できず、また通常より時間もかかってしまいました。
ご理解いただき感謝申し上げます。

他社に鈑金修理をされていたそうで、そこの工場から「オイル漏れひどいよ！」とご指摘を受けたそうです。
弊社Goopitをご覧になりご来店いただきました。
早速リフトアップしてみますと・・・・

オイル漏れ　半端ないです。
漏れたオイルは排気管部分にも伝い煙まで。
一度清掃してから再度チェックをすると、オイルフィルターハウジングとカムカバーガスケットからは確実に漏れている様子。
オイルパンも怪しそうですが・・・・
お客様と相談の上、先ずはオイルフィルターハウジングとカムカバー部分を修理し、オイルパンはその後判断する事となりました。
オイルパンは、サスのメンバー脱着をし、エンジンを吊り下げて行う作業を伴うため、金額が跳ね上がりますし。

N55エンジンは、オイルフィルターハウジングを脱着するにあたり、ボルトが１本だけインマニに被っています。
このねじ１本の為にインマニ脱着を伴います。
ちと面倒です。
しかし・・・・・どのビスもネジが固い。
BMWのアルミニウムのボルトは大丈夫かな？と思うくらい低トルクなのですが、どれもこれもオーバートルクです。
おそらく、一度修理をされていてその際に締めすぎているのでしょう。

やはり大量にオイル漏れしています。
オイルのかかったオルタネーターに一抹の不安をおぼえますが、現状おかしな数値は出ていないので、予防整備で変えるには金額も大きいですし、このまま使用しましょう。

やはりオーバートルクでしょうね。
ガスケットがカチカチなのは例のごとくですが、通常より潰れ感が大きい感じがします。
当たり面はオイルストーンを用い、均一にならすことにより、ガスケットの密着性を高めます。
また、過去のオーバートルクによりボルトナットが伸びている可能性もあるので、規定トルク+αで締め付けします。（ほんの少しですが）

引き続き、カムカバーの作業を行います。
漏れたオイルがO2センサーの配線をつたい、排気管に流れていきます。
大げさに言えば、火災が起きてもおかしくないかもしれません。

取り外しました。
BMWは車両荷重を50：50にするため、出来る限りエンジンを後ろに付けようとする傾向があります。どの車も、カムカバーを取り外す際、少々てこずりますね。
しかし・・・・
軽量化を追求するBMWの姿勢は素晴らしいですが、どのネジもすべてアルミニウム製で軽量化を図っており、マグネットに引っ付かない為、奥のボルトの脱着は整備士泣かせです。

走行距離１２万㌔超ですが、スラッジが少々酷いです。
BMWのメンテナンスプログラム、２年20000Kmのオイル交換サイクルはやはり論外ですね。
ディーラーメカはエンジン開けてもなんとも思わないのかな？と疑問に思います。

エンジン開けたついでに、出来る限り清掃を実施しておきました。

ガスケットを新品にして組み上げます。

オイルフィルターを交換し、エンジンオイルも交換です。
OILは　GULF ULE 5w-40です。
BMWの承認オイルです。
組み上げ後、１時間ほど放置し、試運転もしてきましたが、その後のオイル漏れはなさそうです。
オイルパンも大丈夫のようです。
良かった～

入庫時はたくさんのフォルトコードを拾っていましたが、キレイに消去して完成です

ご用命、ありがとうございました。

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