走行22万kmのJB23ジムニー！ジャダー解消への道はアライメントだけでは不十分！【奈良市　針テラス近く　　レッカー　持込タイヤ交換　パーツ取り付け　鈑金　塗装　事故修理　大和郡山市　天理市　桜井市　ハイブリッドバッテリーリビルト｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回は、当店でも非常に依頼の多い JB23型ジムニー の整備レポートです。

走行距離 22万km を超え、ついに悩みの種である「ジャダー（シミー現象）」が発生し始めたということで、徹底的なメンテナンスをご依頼いただきました。

「ジャダーはアライメントで直る」と思われがちですが、特に走行距離の多いJB23の場合、それだけでは根本的な解決には至りません。その理由と、今回実施したフルコースの整備内容をご紹介します！

走行22万kmのジムニーにジャダーが発生する理由
ジムニーのジャダーは、特定の速度域でハンドルが激しくブレる現象です。原因は様々ですが、高走行距離車では部品の「ヘタリ」が複合的に影響します。

1. 経年による部品の摩耗・劣化
ナックル周りやブッシュ類の劣化、キングピンベアリングの摩耗など、足回りの部品が長年の走行でガタつきを生じ、これがジャダーの引き金になります。

2. アライメントの狂い
ブッシュのヘタリやわずかな衝撃の蓄積により、車軸の角度（特にキャスター角）が規定値からズレて、直進安定性が失われます。

これらを同時に解決しないと、一時的にジャダーが治まってもすぐに再発してしまいます。

ジャダーを根本から解消するための４つの整備
今回のJB23では、ジャダーの再発を防ぐため、以下の４点を重点的に実施しました。

1. ナックルオーバーホール (キングピンベアリング交換)
ジャダーの元凶の一つであるキングピンベアリングを新品に交換します。

長年の使用で摩耗したベアリングやオイルシールを交換することで、ナックル部のガタつきを徹底的に排除し、タイヤの正確な回転を確保します。これがジャダー対策の最も重要な土台となります。

2. キャスター調整用ブッシュの導入
ただアライメントを調整するだけではなく、キャスター角を規定値に「戻す」ための部品を組み込みます。

走行距離の多い車両は、サスペンションブッシュがヘタり、キャスター角が寝てしまっていることが多いため、これを補正するブッシュ（偏心ブッシュなど）を装着し、直進安定性を回復させます。

3. 4輪アライメント調整
上記1, 2の作業後、最終的に4輪アライメントテスターを使用して、キャスター角、キャンバー角、トー角を車両に最適な数値に精密に調整します。

特にキャスター角は直進安定性に直結するため、走行特性を考慮しながら細かく追い込んでいきます。

4. パワーステアリングのオイル交換と調整
パワステシステムのオイルが劣化していると、ステアリングフィールが悪化し、ジャダー発生時の振動吸収にも影響が出ることがあります。

今回は、パワステオイルを交換し、ステアリングギアボックスの遊び（ガタ）の点検・調整も併せて実施。ハンドル操作全般のフィーリングを向上させました。

整備完了！新車のような安心感を取り戻す
これらの複合的なメンテナンスにより、試運転では高速走行時のブレが一切なくなり、ハンドルから伝わる安定感が劇的に改善されました！

「ジャダーが出てきたからもう寿命か…」と諦める必要はありません。JB23は、適切なメンテナンスを行えば、走行距離22万kmを超えてもまだまだ現役で走り続けられるタフな車です。

JB23のジャダーや足回りの違和感でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。お客様のジムニーを徹底的に診断し、最適な整備プランをご提案させていただきます！

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