BMW　Ｆ３１　３シリーズ　エンジンオイル交換　WAKO'S　ユーロツーリング　メンテナンス・日常点検 ディーゼルオイル　ACEA　エンジンオイル規格　ポーレンフィルター　交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

みなさまこんにちは。

今回はＢＭＷ　３シリーズ　Ｆ３１　ディーゼルエンジンのオイル交換とエアコンフィルターの交換のご依頼での入庫になります。

エンジンオイルについてはいろいろなお話がありますが、欧州車の特にディーゼルエンジンは私的にはきちんと規格に合ったものを選んだほうがいいと思います。

まずエンジンオイルの規格ですが、ざっと

API規格　　アメリカ石油協会の規格
ILSAC規格　国際潤滑油標準化認証委員会が定めた規格
JASO規格　日本自動車技術会規格が定めた規格
ACEA規格　欧州自動車工業会が定めた規格
ざっとこんな感じでいろいろあるのですが、今回はBMWなので欧州自動車工業会が定めたACEA規格について簡単に触れていきながらオイル交換をご案内します。

もともとは欧州車もAPI規格を適用していましたが、自動車の利用方法や排ガス規制などが変わっていき、規格内容のアップデートが必要なため１９９０年代からACEA規格が誕生しました。

もともと適用していたAPI規格が重きをおいている省燃費性能だけでなくエンジン保護性能や環境性能に重きをおいているので、API規格よりも試験のハードルが高いことやグレードの高い添加剤やベースオイルを使用していると言われていて、ACEA規格を取得できているオイルは粘度指定を守れば日本車やアメリカ車に問題なく使えるとまで言われているぐらい規格取得のハードルが高いそうです。

弊社使用のエンジンオイルはそのACEA規格を取得している和光ケミカルのユーロツーリングというオイルを使用しています。


よく高いオイルも安いオイルも変わらないと言われることが多いのですが、果たしてそうでしょうか。
大前提として、高ければ何でもいいということではなく、あくまでもエンジンに合うかどうかがいちばん大切です。

高いエンジンオイルと安いエンジンオイルは果たして同じなのでしょうか。
まず、エンジンオイルの値段を決定するのは添加剤です。どれだけオイルの仕事をアップグレードするのかにより、値段が変わります。

一番わかりやすいところで、エンジンオイルの性能であるエンジン内で発生した汚れを取る性能を例にすると。
清浄分散性能を向上させるための添加剤が少ししか入っていないオイルとバランスよく入っているオイルでは次回のエンジンオイル交換の時に目で見てわかるくらいの差があります。

皆さんよく見た目でオイルが汚れている汚れていないという言葉を聞いたことがあるともいますが、仮に同じ条件で７０００キロメートル走行してすごく汚れているオイルとあまり汚れていないオイルがあったとした皆さんどう思いますか。

意外と汚れていないオイルを褒めるお客様が多いのですが、実際は逆です。
エンジンは動けば必ず汚れを出します。
ではその汚れはどこに行くのでしょうか。

すごく汚れているオイルはオイルの仕事をしっかりしていると言えます。なので、あまり汚れないオイルというのは汚れを自身に溶かし込むことができずに、その汚れはエンジンの中に残ってしまうのです。

これはずいぶん前に弊社に初めて車検で入庫したＢＭＷのE84のエンジンですが、ヘッドカバーガスケットからオイルが漏れていたので、ガスケット交換のためヘッドカバーを外したところです。

ここまでひどいのもかなり珍しいですが、その時の走行距離は4万キロに入ったばかりだったと記憶しています。

新車から無交換？？ってくらいの汚れっぷりです。
ただボンネットを開けたところには、ガソリンスタンドや、カー用品店のオイル交換ステッカーが結構貼ってあったので、無交換ってことはないと思われますが・・・

すくえるものをすくった固形化した汚れですが、これは最初に取った一部で全部ではありませ。

細かいところにびっしり汚れが堆積しています。

先ほど話をした汚れを溶かし込めない場合はエンジンの中このように残ってしまいます。

汚れを溶かしこ能力の限界を超えるとエンジンの中に残ってしまうのですが、今回の場合は交換履歴のステッカーを見る限りだと1万キロ以内にはやっている感じでした。

そこまで能力の低いオイルも出回っているとは考えにくいのですが・・・依頼だけ受けて交換するのをわすれちゃった？？？くらいしか考えられないレベルの汚れです。

結果、高いのがいいというわけでもないのですが、安いオイルはできるだけ避けたほうがいいと私は思います。
安いオイルは原価が安いから安く販売できるのであって、高いオイルは性能を上げる添加剤が多く入っているから原価がかかってるで、高いということなので、あとは必要な性能がカバーされているオイルを選べばいいということです。

あとはしっかりオイルフィルターも交換してオイル交換の作業は完了です。
このお客様はサービスリマインダーを気にして交換時期にはちゃんと電話がかかってくるお客様なので、オイルが極端に減ったりもせずしっかり維持できています。

あとはポーレンフィルターの交換をして作業完了です。

弊社はポーレンフィルターの交換時にフィルターにWAKO'Sのエアキャタライザーミストを塗布し消臭・抗菌性能をさらに性能アップさせて交換を実施しております。


欧州車のオイル交換は東京大田区のコイドリペアリングまでご依頼ください。
少し長くなってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。

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