- メンテナンス・日常点検
2020年07月16日 08:38メルセデスベンツ SLK W171 オートマチックミッションオイル交換
メルセデスベンツ SLK W171のオートマチックトランスミッションオイル交換のご依頼を頂きました。
メルセデス乗りの方なら一度は聞いたことがあるであろう、トランスミッションのオイル交換。
怠るとシフトショックや、滑り等いろいろな不具合を起こす、メルセデスのアキレス腱の様な箇所。
弊社では大体50000キロを目安にお勧めしております。
理由としては今回のブログでお分かりになるかと思います。
メルセデスの場合(他の車種もありますが)オートマチックオイルフィルターが付いており、それも一緒に交換をしていきます。
せっかくオイルを新品に交換しても、フィルターが詰まっているようでは、元も子もありません。
また、50000キロくらいでかなり汚れてくるので、交換は必須です。
まずはオートマチックトランスミッションオイルを抜いていきます。
オートマチックトランスミッションオイルを抜いたら、オイルパンを取り外します。
一番下に付いている平らな物がオートマチックトランスミッションオイルフィルターです。
取り外したオイルパンです。
今から清掃していきますが、かなりの金属粉が溜まっております。
オイルパンには ”気持程度の” 金属粉を吸着するマグネットが取り付けられています。
しかしながら、このマグネットだけでは金属粉は取り切れません。
でもちゃんと役には立っています。
オートマチックトランスミッションオイル交換の頻度が少ないと、マグネットにがどんどん金属粉が付着し、吸着できなくなります。
そうなると、マグネットは殆ど意味をなさなくなってしまいます。
写真でもお分かりになるかと思いますが、オートマチックトランスミッションオイルの中に金属粉が浮遊しており、オートマチックトランスミッションオイルがキラキラしております。
前述致しましたが、交換をお勧めする理由はこの写真が物語っております。
汚泥の様な金属粉がオイルパンに溜まっております。
容易に想像ができるかと思いますが、この金属粉がオートマチックトランスミッション内をオートマチックトランスミッションオイルに乗って浮遊します。
オートマチックトランスミッションは油圧を制御して変速や細かい操作を行います。
その為、油路も網の目の様になっております。
その油路をこの金属粉が溜まり、詰めてしまいます。
人間でもそうですね。
これが理由で50000キロ程度のオートマチックトランスミッションオイルの交換をお勧めしております。
費用はそれなりに致しますが、費用対効果のあるメンテナンスだと思います。
元々付いていたオートマチックトランスミッションオイルフィルターです。
もう金属色になってしまってますね。
これが新品のフィルターとマグネットです。
上記の写真と見比べて頂くとお分かりかと思いますが、どれだけ汚れていたか・・・
新品はこの様な状態です。
新品のフィルター、マグネットを取付け、オイルパンを取付けます。
新品のオートマチックトランスミッションオイルを注入し、適正量を測定、その後試運転です。
試運転でいつも思いますが、効果は歴然。
シフトショックはかなり良くなり、フィーリングも変わってきます。
オートマチックトランスミッションは壊れてしまうとかなりの費用が掛かる部品です。
ちゃんとメンテナンスを行えば、そうそう壊れることはありません。
人間も、車もメンテナンスが大事です。