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エンジン不調で入庫していただきました。

症状は1気筒失火している様な症状で、排気ガスが匂うのと、エンジンの振動が大きくなり、走行中に力不足を感じます。

エンジンが適切に動くには、燃料が来ていることや、点火する為の火花が飛んでいることなど、何点か基本的な事がありますので、それから順番に点検していきます。

今回は、スパークプラグやイグニッションコイルなど点検を済ませ、故障が無い事を確認しました。

その後、燃料を噴霧している部品であるインジェクターを点検していきます。
黄丸印の部分にインジェクターがついています。

今回は、インジェクターの一番左の部品が作動していないことを確認しました。

インジェクターを作動させるための電圧は来ていますので、今回はインジェクターそのものの故障という事になります。

状況をお客様に伝えて、修理のお打ち合わせをさせていただき、今回は全数の交換で修理を行うことになりました。


燃料系統の部品を外す場合は、細心の注意が必要になります。
もちろん火気は厳禁で、静電気などでも簡単に火がついてしまいます。

取り外したインジェクター4本です。

左のものが故障していますが、目視の違いはありませんので、点検は電気的な点検と、作動点検になります。

インジェクター4本を右側の新品に交換します。

燃料系統の部品を交換する時は、外した部分のパッキン類全ても同時交換します。

交換後、外した部品全てを組付け、燃料の漏れが無い事と、作動状態を確認して完了となります。


今回は故障個所以外の部品もすべて同時交換させていただきましたが、ご予算や今後の使用状況に応じて最小限の交換にとどめることもできます。

故障部品以外も使用状況は変わりませんので、それ相応の劣化があります。
ご予算に余裕があるのであれば、今回の様に全数の交換をお勧めいたします。