ｼｬｰｼｬｰ異音 ブレーキパッドの使用限界音です ！ ｜車検・点検・修理のグーネットピット

数日前から『シャーシャー』か？『シャリシャリ』？のような？異音がしていて、今、走って来たときは全く異音はしなかったそうですが、点検のためお車を移動したとき『キー、キー、』と甲高く鳴り響いておりました。異音の正体は ブレーキディスクパッドの摩耗で残量がなくブレーキディスクロータと擦りあっている金属音でした。

　⇧ここを⇧ご覧ください !
ブレーキパッドが使用限界まで摩耗するとブレーキディスクに傷が入ってしまいます！

フロントのブレーキは、ブレーキパッドをブレーキディスクに擦り付け、摩擦によって※制動力を生み出すようになっています。キーキー警告音が出てからのパッドの交換は、ブレーキディスクをこのように傷付けてしまうんです。
　⇩

※制動とは…
動いているものの動きを弱める、止めることで停止中の自動車をその位置に止めておく力も制動力に含みます。
道路運送車両の保安基準により
「走行中の自動車が確実かつ安全に減速及び停止を行うことがき平坦な舗装路面等で確実に自動車を停止状態に保持できるものとし制動性能に関し基準に適合する制動装置を備えなければならない」とされています。

（上・左）新品のブレーキパッド　
（下・左）新品のブレーキディスク

（左）新品のブレーキパッドの厚さは9.3ｍｍ　付いていたパッドは残量がありません。




ブレーキパッドとディスクを交換するためブレーキの清掃整備を行います。
先ずは、マウンティング清掃です。
　⇩

マウンティングとは、
据（す）え付けるという意味があって、
特定の場所に、動かないようにしっかりと備え付けることです。

ディスクブレーキ　シリンダ　マウンティングは、
ブレーキパッドを挟んでいるキャリパーというパーツをさらに挟んでいる枠のようなパーツで、上下にスライドピンがあってブレーキパッドでディスクを挟みこんで⇨戻すという動きをしています。

ディスクブレーキシリンダマウンティングのサビを落として組み付けました。

⇧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⇧　　　　　　　　　　　　　　　　⇧
（左）ディスクブレーキキャリパ ブーツ（右）　ディスクブレーキキャリパ ピストン　
　動きの確認と損傷がないことの確認をし…

フロント　ブレーキディスクの交換

新しいブレーキパッドにグリス塗布し組み付けます。

シリンダスライドピン清掃、古くなったグリスを拭き取って…

新しくグリスを塗布し…

組み付けます！

これでフロントブレーキディスク、ブレーキディスクパッドの交換作業の完了です。

室内からの点検です。
ブレーキペダルを踏んで遊び、踏み込んだ時の床板とのすき間、ブレーキの利き具合
を確認します。踏み込んだときの踏みごたえからエアの混入がないかも分かるんです。

タイヤを取り付けて…

ホイールナットを規定トルクで締め付け !

試運転をして…異音が消えたことを確認し…

テスターラインに入り、ブレーキ・テスタで左右ホイールの制動力値を測定
ブレーキの利き具合をテスターでも確認します!　これがランクアップの丁寧なプロセスです。

本日の点検の結果及び整備の概要を記した特定整備記録簿　（定期点検整備記録簿）です。納車時に整備内容とメンテナンスに関するアドバイスをさせていただきます。



以上で作業完了です。

使用限度を超えて使用してしまうとほかのパーツへ惡影響を与えてしまう場合があります。

長く乗る=法定12ヵ月点検を受けるのがポイントです。
点検承ります。

• ダイハツ
• 制動力計測
• 交換
• フロントディスク
• ブレーキディスク
• ブレーキディスクパッド