- エンジン関連修理・整備
- 三菱 デリカスターワゴン
2018年01月21日 15:01エンジンがかからない 燃料メーターが動かない
" 今朝からエンジンがかかりません!" と連絡があり積載車で自宅まで引取りに・・・
なかなか始動しなかったためバッテリーも弱ってしまっておりジャンプアップしてみるが全くかかる気配がしないためウインチにて引き上げて預かることになった。少し前から燃料メーターが動かなくなっているが今は半分位はあるはずとの事でこちらも一緒に見て欲しいとの事でした。
2~3日前からかかりが悪くなり冷え込んだ今朝は全然かからなくなったとの事で先ずは予熱系統を点検していくことにした。メーター内のグローランプの点灯時間を点検してみるが短いという感じはなくアフターグローのタイマーリレーの作動音も確認できた。それでも取りあえずグロープラグの断線点検をしようと配線を外そうとしたとき 繋がっていると見えた配線端子が腐食により断線していた!。 これではグローはかからないと思ったが念のためグロープラグの抵抗を測定してみるが四本とも同じ1.6Ωと抵抗があり異常はなし。 グロープラグ同士をつなぐ配線プレートにも異常がないため原因は配線が断線したものと判断し新たに端子を作り直して接続したところ エンジンは始動してくれた。
経年劣化+腐食+エンジンの振動により発生した故障だった。
次は燃料メーターの修理にかかることに・・・ メーターは動かず針は下がったまま、エンジンは掛かり特に異常は感じない事からタンクに燃料はあると判断しタンク側のフューエルゲージの単体点検をしてみるがフロートセンサーに抵抗はあり入力端子に電源はきている感じである。メーター側の点検をする為外して単体点検を行うがこちらも導通があり異常が無い。こうなると配線図か修理書がないと調べられないが車が古いため資料が当社では検索できずディーラーに依頼するがこちらも本社から取寄せになるとの返事で手配してもらうよう頼んだが時間が必要といわれてしまった。
どうしたものかと整備振興会に相談したところ " 年式は古いが同型の配線図があるのでFAX
します " と資料を送ってもらう事ができた。
配線図から再度フューエルゲージへの入力電源を点検していくと2個ある燃料タンクのうちサブタンク側のゲージ端子には電源がきているがメーンタンク側の端子には電源がきていない! メーンタンクは配線図によると下流側になるのでサブタンクの端子との導通を測ると導通が無いことからどこかで断線していることに・・・
配線を確認していくとテーピングがしっかりとされており断線するようなところが無いように見えたが一ヶ所クランプされているところの被膜が少し擦れており配線が見えているところがあり被膜を剝がしてみると なんと擦れて切れてしまっていた。
切れてしまった配線を繋ごうと配線被膜を剝がすと配線がポロポロと切れてしまい はんだ 付けも出来ないほど傷んでいたため確実なところまでカットし接続する事に・・・ かなり短くなってしまったので残りの配線をうまくまとめることになってしまいました。
繋ぎ合わせが出来たところでメーターの動きを確認することに・・・
IGをONにするとフューエルメーターの針は半分位を表し IGをOFFにすると下がりきってくれるので作動はOK! である。
はんだ付け接続なので配線に負担がかかって折損しないように補強をしチューブでカバーをしてクランプ固定をしたら完了!
他の配線も劣化している可能性があることを説明して納車となりました。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成7年 | メーカー・ブランド | 三菱 |
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車種 | デリカスターワゴン | 型式 | Y-P35W |