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走行中にエンジンが止まってしまい、その後始動不可能になってしまった日産モコがロードサービスに運ばれて入庫しました。

点検するとクランクシャフトが回らないのでエンジンが焼き付いてしまっています。
エンジンオイルがほとんど入っていないのでそれが原因と考えられます。

今回はリビルトエンジンへ載せ替えさせていただくことになりました。
リビルトエンジンが届いたので作業を始めます。

エンジンとトランスミッションを一体で車体から降ろします。

エンジンとトランスミッションを分離させます。

焼き付いてしまったエンジンです。

エンジン側面には大穴が開いていました。
折れたコンロッドがエンジンブロックを突き破ってしまったと考えられます。

新しく搭載するリビルトエンジンです。
リビルトエンジンは中古のエンジンの消耗部品などを新品に取り換えて再生させたエンジンです。
きちんと保証も付くので安心です。

新しいエンジンへ部品を移植していきます。

搭載しました。
周辺部品の取付、エンジンオイル、冷却水、トランスミッションオイルの充填と作業を進めます。

エンジンが無事始動し、アイドリングさせて各部を点検していると、
エアコンコンデンサーの配管との接続部からオイル漏れを発見しました。
点検するとガスも漏れてしまっています。
追加でこちらの修理もさせていただきました。

車両のエアコンガスを配管内から回収して、接続部のOリングを交換して、配管内を真空にしてからエアコンガスを規定量充填します。
規定量は320gですが車両のエアコンから回収できた量は60ｇでした。
ほとんど抜けてしまってました。

作業完了して車両がリフトから降りたら今度は試運転です。
エンジンはすごく調子が良いのですが、車両後方から異音がします。

工場に戻ってきて点検すると右後輪のハブベアリングから異音が出ていました。

追加でこちらも修理させていただきました。
ドラム側にベアリングが圧入されているのでプレスを使って交換します。

これで安心して乗れる車両になりました。
試運転、漏れなどのチェックをしっかり行って納車となりました。

リビルトエンジンに載せ替えた後は５００Km走行後に初回オイル交換と、作業箇所の点検をさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

修理中にほかの故障個所を見つけることもありますが、その際はその報告と追加整備のご提案をさせていただきますので、作業するかどうかを判断していただければと思います。

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