エンジンが急に始動しなくなった。バッテリーあがり？ヒューエルポンプ　フューエルポンプ　　スズキ　アルト　泉南　阪南｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回は、「エンジンが急に始動しなくなった」の修理レポートです。
ちなみに、タイトルには「バッテリーあがり？」と書きましたが
セルモーター（スタータモータ）は十分回っていますので、バッテリーは大丈夫そうです。

まず出先で一晩駐車しての始動不可。
とりあえず簡素な道具と、バッテリースターターを持って急行。
お車はスズキ　アルトの7万ｋｍ走行になります。
ボンネットを開き、早速、まずはキーをON。
メーターパネルの表示や警告灯などの異常点灯はないようです。
が、なんとも、、、メカニカル音がなく無音過ぎる感じがしないでもないかな。。。。っと。
次にキーを回してみます。
キュルキュルと元気よくスターターは回っていますが、全く始動する気配がないような
クランキングです。

再度、キーをOFFして、ONする事に。

一晩駐車したままの状態でのはずなのに、また、やはり、無音過ぎる様な。。。。

直感的にですが、この時点で「燃料ポンプの作動」を疑うことに。

で、燃料ポンプまで電気が通電しているのか？
また、通電しているのに燃料ポンプが作動していないのか？？

の確認をしたいのですが、持ってきた道具と、現場の状態では
少しキビシイですので、工場へ搬入することになりました。

まず、お車のダイアグノーシス（自己診断システム）の異常コードが入力されていないかの確認で
スキャンツールを接続。→今回は「異常なし」でした。

ここで違和感を感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。。。

エンジンが始動していないのに、「異常なし」とは？

このダイアグノーシスとは、完全に全てを把握しているのではなく、
（簡単な説明ですが）いわゆる電気的センサー類の異常が入力された場合の
不具合を記憶しておく、ような感じのシステムですので、
今回の不具合は「上記以外」との判断が出来ると思われます。

またの最初に疑った「燃料ポンプへの・・」の故障の原因とすれば、
ダイアグノーシスは大抵の場合は「入力なし」の場合が多いので、
ますます「燃料ポンプへの・・・燃料ポンプの・・」を調べて行きたいと思います。

ちなみに、何故、燃料ポンプに疑いをかけたのか？
ですが、
キーをONした直後の数秒間に、車上では「カチ、」とか「ウィーン」とか小さな作動音が
多くの車で発生します。
その作動音は「今、ONしました、さ、今からエンジン始動の為、燃料ポンプを作動させました」
的な、作動・作動音なのですが、、、、

今回、その作動音が、確認されなかった為です。

しかも、複数回のキーON時の、全てに於いて、、、です。

前振りが長くなってしまいましたが、、、まず、燃料ポンプ関係のヒューズ回り、
そして燃料ポンプ系のリレー回り、最後に燃料ポンプ本体への電源関係点検実施。

やはり電源は供給されていますが、燃料ポンプが作動していないようです。

燃料ポンプの不良の様です。

では早速、燃料ポンプ交換実施。

まず車両下側から燃料タンクを取り外して、ポンプ取り外し

毎度毎度、途中経過の画像が少なくてスイマセン、、、

もう燃料タンク内に取りついている「燃料ポンプ」を取り外した状態になります。
ちなみにですが、このポンプがタンクに対して縦に取りついて収まっている状態が
組み上げた状態になります。

下のは新品と並べてみました。
向かって右側の真っ白い方が新品になります。
今回は燃料ポンプのバラバラでも部品の設定・個別か所・交換、また中古パーツの選択もありましたが、
お客様と相談の結果、「燃料ポンプASSY」での交換となりました。

これを組み上げて、作業終了。
試運転。

無事、エンジンも始動して修理完了となりました。