エンストする　アイドリング不調　エンジン不調　スパークプラグ　スズキ　キャリー　エヴリー　泉南　阪南｜車検・点検・修理のグーネットピット

本日は
スズキ　キャリートラック　52000ｋｍ走行

「信号待ち等でアイドリング時にエンストが多い」の不具合の作業になります。

ではお客さまに問診開始。
エンスト以外では、吹き上がりなどが不調とかは、多発はしていないとの事。
また当社でも、そんなにエンジン不調気味には、感じない感じでした。

少しお堅い話ですが、整備士講習での基本的な考え方で、
まず「車のエンジンが始動できる要因」ってのが、ありまして、

「良い混合燃料（空気とガソリン、または軽油の事です）」
「良い圧縮（エンジンの燃焼室で混合燃料を圧縮します）」
「良い点火（その圧縮した混合燃料に点火して爆発させます）」

これがキチンと作用して、はじめて「エンジン始動」といった流れになります。

なので、エンスト、エンジン不調、、どんな不具合でもですが、
やはり、まずは、この原則の何らかの原因でバランスが崩れて
不調になってると思われます。

では、まず、消耗系の定期的な交換が必要な部品周辺から点検開始。

まず「スパークプラグ」です。
これは「良い点火」の箇所での「着火する役目」の消耗部品です。
先端の電極のとの隙間と、電極の減り具合を確認します。

このスパークプラグは、いわゆるエンジンの「ライター」の一部で、
この電極部が、そのライターの「着火石」的な箇所になります。

まあまあ、減ってますね。しかも、片方に斜めに減ってます。
このお車のスパークプラグは全部で3本取りついています。
この1本に1気筒、3本なんで3気筒。
3本のピストンの爆発を繰り返してエンジンを始動・動かしています。

では新品のと比べてみましょう。

では次に、そのスパークプラグに電気を通して「着火」させる箇所の点検です。
一般的通称名はダイレクトイグニッションコイルと言います。
以前はプラグコードといって、コード状だったのですが、
最近のは、ほとんどが、このタイプになっています。

では、コイルも3本、ありますので、点検開始。

ちなみに、こんな感じにコイルとプラグが繋がって、の感じになります。

コイル先端の内部のスパークプラグの通電部になります。
あの奥の金具にプラグが繋がって通電→着火、となｔります。
焼けや周りのゴム部の損傷などがないか点検します。

また、今回のは違いますが、こんな感じでひび割れなどが
発生している場合も多々、あります。
こんな状態では、このひび割れ箇所から電気が逃げてしまい、
スパークプラグに、上手く十分な電気が通電しなくなり、
着火不良、といった故障原因になる例の1つです。

最後に、このお車の特徴なんですが、、、、
アイドリングを制御しているバルブというのが付いているのですが、
実は、このタイプのは、このバルブ、名称は「ＩＳＣＶ」といいまして、
Ｉ（アイドル）Ｓ（スピード）（コントロール）Ｖ（バルブ）の略になります。

この箇所の不具合で、かなりアイドリング不調やエンストの原因になってるケースが
多々ありますので、この箇所も点検です。

ああ、、、、かなりのカーボン付着で、汚れていますね。。。。。
この先端のバルブの開閉具合でアイドリングを調整している部品になります。

まずは清掃してみましょう。

すいません、、、、清掃後の画像を撮り忘れてしまいました。。。。。。

取りついている箇所は、このお車でしたら、ココです。

こちらの取付側の方も軽く清掃をして取付。

ではエンジン始動・試運転。

エンスト、改善してますね！

今回はＩＳＣバルブの方の不具合原因の割合では多いと思われましたが、
スパークプラグも耐性の強いプラグではなく約3万ｋｍ毎には交換推奨の
部品でしたので、プラグ交換。バルブは清掃（このバルブはかなり高額なので、様子をみてもらう、という事で）。で修理完了しました。

エンスト、アイドリング不調、なども、ちょっとした内容で改善する不具合なども、ございますので、

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