トヨタ　ハイエース　レジアスエース　ＴＲＨ200Ｖ　冷却水漏れ修理｜車検・点検・修理のグーネットピット

荷室の広さから大変便利でお仕事やサーフィンなどのレジャーで大人気のハコバンと言えばハイエース。そのため長距離、多走行のお客様が多いように感じます。
当店でもコンスタントに新車のご用命を頂いており、車検、点検、修理で相当数の整備をしています。
今回は、1ＴＲと言うガソリンエンジンの不具合です。
お客様は気付いておられなかったのですが、車検でお預かりしたお客様のハイエースのエンジンより冷却水漏れが有りました。
丈夫なエンジンではありますが、どんなによく出来たエンジンにもウィークポイントは有るものです。

エンジンを下から写した画像ですが、ピンク色の染みが冷却水の漏れた跡です。
冷却水の色は大きく分けて赤、ピンク、緑、青でしょうか、トヨタ車はピンクの冷却水を使用しています。乾くとご覧のような染みになります。
車検で持ち込まれた時には、オーバーヒートの兆候は無く、エンジンのダメージは心配なしでした。

エンジンルームを上から覗いてウォーターロアーホースの太いパイプを辿った付け根部分、丁度インテークマニホールドに抱えられるように見えるパイプの付け根で漏れ箇所が見えますね。
この部品、ウォータバイパスパイプと言う名称で、素材は樹脂製です。
このパイプを交換するにはインテークマニホールドを外さねばなりません。

インテークマニホールドを取り外したところですが、右側の分岐の部分のゴムホースを外しに掛かったところ、簡単にポッキリ折れました。
樹脂製のパイプの為、熱による影響を長年に渡り受け続けた結果、脆くなって折れてしまうと一気に冷却水が流れ出てしまいます。その結果は即オーバーヒートに繋がります。
今回のお客様はその一歩手前でした。

新品の部品を取り寄せると、スチール製に変更されたバイパスパイプが届きますので交換です。
マニホールドのガスケット類は全て交換し、元に戻して作業終了です。

こちらのお客様は平成23年式のハイエースで走行149000キロでこのような状態でしたが、当店では10万キロをこえてきたら漏れていなくても早めの交換をお勧めしております。

この1TRのガソリンエンジンですが、ハイエースだけでなく、ダイナにも使われているエンジンです。比較的初期のハイエース、ダイナにお乗りのお客様、長年乗っておられる様なら一度点検をしてみてはいかがでしょうか。
距離を乗る方で、黒い樹脂パイプが見えたらご注意くださいね。
＼(^o^)／

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