旧車の整備　＃８　　パオ　エンジン修理　　その１｜車検・点検・修理のグーネットピット

日産・パオ がレッカー搬送されて入庫しました。
お客様の話しでは、「走行中に突然エンジンが止まってしまい走行不能になってしまった！」とのこと。
もう少し問診を進めると、「少し前からエンジンから異音がしていて、通常走行中にエンジンが突然停止して、始動不能となってしまった・・・」ということです。
試しに、セルモーターを回してみても全く始動する気配もありません。
回転の様子から、圧縮抵抗を感じられません！！
エンジンブローの可能性大です！

とりあえずタペットカバーを開けてさらに診断を進めると
タイミングベルト損傷の疑いがあるので、タイミングベルトカバーを開けてみました。
開けてみるてチョット唖然としてしまいました。(；ﾟДﾟ)

タイミングベルトは切れてはいないものの、ベルトの山がすっかり舐めてしまい、
完全に空回りしていました。
ウォーターポンプが完全に破損してグラグラになっていました！
冷却水もほとんどなくなっている状態でした。
想像するに・・・
ウォーターポンプが焼きついてしまい、その抵抗でタイミングベルトの山が完全に舐めてしまったものと思われます。
益々エンジンブローの可能性が高まりました。

カバー内はタイミングベルトの繊維クズが飛び散ってひどく汚れています。
ウォーターポンプも破損していたので取り外しました。

バルブをピストンが突き上げて損傷していることが考えられるので・・・
バルブ交換を前提に、シリンダーヘッドを取り外すことにしました。
俗にいう腰上オーバーホールということになりそうです。(~_~;)

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