ヴィヴィオ　エンジンブローで緊急入庫。後編｜車検・点検・修理のグーネットピット

ヴィヴィオ、エンジンOH後編です。

洗浄が終わった各パーツ。
先ずは腰下から組んでいきます。

既に部品は生産廃止に追い込まれて、メーカー在庫分のみとなってしまったパーツ群。
なんとか、ガスケットキット、クランクメタル、コンロッドメタル、ピストンリングが入手できました。

しかし、かなり在庫も薄く当店ではヴィヴィオのエンジンOHはこの車両で打ち止めとなります。

クランクメタルを組み込んで、クランクシャフトを組んでシムを調整してクランクシャフトにストレスが無いことを確認。

ピストンの在庫は全滅。
ピストンは入手不可。
ピストンの状態は良好だったのでリングのみ交換。
コンロッドメタルも新品に交換。

ヘッドの分解。
バルブを外して擦り合わせ、ステムシールを交換。

エンジンOHで一番手間のかかるバルブクリアランス調整。
1/100ｍｍの世界でリフターのシム調整。
ブローしたエンジンを降ろしてエンジンからシムを抜き取りバルブ隙間を追い込んで、手元のシムで追い込み切れなかった部分のシムの厚みを計算して新品を発注。

カムシャフトは幸いダメージを受けてなかったのでＫＫ３のカムシャフトを再使用。

エンジン組み立ての目途が立ったので、タペットカバーやインマニ・インタークーラーの化粧直し。

組みあがったエンジンに新品クラッチを組んでミッションを載せて車体にエンジンを載せて、各部を組み上げてエンジンオイル・ミッションオイル・ＬＬＣ・Ｐ／Ｓオイルを入れてプラグを抜いた状態でクランキング。
プラグを組んでエンジン１発始動。
水漏れ、オイル漏れ、部品やアース・配線の付け忘れやボルトの締め忘れがないか何度もチェック。
試運転にて下からスーパーチャージャーの過給がシッカリ効いた到底軽４とは思えないトルクモリモリの加速を久しぶり体感し５速３０００回転時の速度の伸びも体感。
オーナー様に修理完了したと連絡を入れて納車となりました。
今回の修理、修理期間１カ月半、半ば修理断念せざるを獲ない状況からの復活劇で、軽く中古の軽トラ１台買えるほどの修理代がかかりましたがオーナー様にもご満足頂けました。

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