ルノーカングー　バルブクラッシュ！｜車検・点検・修理のグーネットピット

暗～いエンジン内部、ピストンとバルブが出会うとき、骸骨のような笑い声とともに、誰かの悲鳴が聞こえる・・・
”カタカタタタタタ・・・・”　”キャー！”・・・・

冗談はさておき、さあ、とっとと仕事しよ

このエンジンの

タイミングベルトを外して～

カムシャフトのベアリングキャップも兼ねたヘッドカバーを外して、
カムシャフトを外して、ヘッドボルトをはずしたら
お待ちかね？の、クラッシュバルブとご対面です！

エキゾーストバルブです。気持ちいいくらい曲がってます。
4気筒16Vエンジンのエキゾースト・バルブは8本あり
すべ同じように、天に召されました。南無～

幸いにも、インレットバルブはぶつからなかったようで助かりました。
バルブガイドは、特に曲がりもなく多少のクリアランスはありますが、年式相応で
そのまま再使用の予定です。腰下そのままなのに、ヘッドだけフルオーバーホールしても
あまり意味ないですもんね。車と予算に合わせた整備を心がけます。

長年頑張ってきたエンジンの、バルブシートです。
インレット、アウトレット共に汚れが酷いため、すべてのバルブを擦り合わせしていきます。
インレットのＸ（バッテン）マークは、隙間がありエア漏れしてるバルブです。
バルブとシート周りに灯油などの液体を張り、マニホールド側からエアーをかけ
”ブクブク”と泡だったところにマークしています。

ペッタンスリスリ　ペッタンスリスリ

こんな感じでしょうかね。
バルブ当りの確認には、普通”光明丹”が使われますが、あれ使いにくいんですよね。
オイルと混ぜて粘度調整するのはいいんですが、どうにも厚みが出過ぎてしまって
隙間があっても、綺麗に当たってるように映っちゃうんですよね。
で、私が使うのは某有名スタンプメーカーのスタンプ用インキ藍色
これを、ウエスに染み込ませ薄ーく塗って使います。
逆に薄すぎるので、シビアになっちゃいますが・・・

すべてのバルブの擦り合わせが完了したら、組付けていきます。
バルブコンパウンドは残さないように、シート周りやバルブガイド内部は
丁寧に洗浄します。
バルブステムシールは、もちろん新品で！

シリンダーヘッドを、エンジンに乗せたら締め付けていきます。
ヘッドボルトは、塑性ボルトを使用しているので、一定のトルクをかけたら
後は、数回に分けて角度締めしていきます。
今回は、240°でしたので80°で3回に分けて締め付けていきます。

後は、すべて元通りに組み上げたら完成です。

すみません、だいぶ端折ってます・・・

お疲れさまでした～！

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