加速時エンスト　日野市　多摩市　八王子市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

減速した後、加速しようとしたら、アクセルを踏み込んでも全く反応せず、そのままエンストしてしまうそうです。

ただ、なかなか症状が再現しません。あくまでも上記の様な状況時のみなので、走るしかありません・・。

一応コンピューターの自己診断が出来るので、点検をしますが、エラーコードは出ない状態。
アイドリングがやや不安定で、あまり吹き上がりが良くない感じだったので、吸気系を点検。すると、スロットルボディ廻りがかなり汚れています。一先ず各清掃、アイドリング調整を実施。
現在、184,139kmなのですが、85000kmぐらいの時に燃料フィルターを交換してから無交換なので、こちらも交換。交換後はアイドリングも安定し、始動性も良くなったので、一先ずこちらで様子見・・。

1週間経過し、大丈夫なのかなぁと思い始めたら症状が再現！

坂を登ろうとアクセルを踏み込んだら、燃料カットされた様な感じで、アクセルを踏んでも全く反応しないまま、エンストしてしまいました・・。再始動は確かに容易に出来ました。ただ、燃料が濃い目なのか、アクセルを踏むと「ボスボス」音がします・・。

燃圧系（燃料圧力を計測する機器）を装着していたので、エンストした時、すぐ圧力を点検・・。
燃圧は正常でした。燃料ポンプ系の異常では無い様です。燃料カットされた感じだったのですが・・。

整備相談窓口に問い合わせすると、EGR不具合の事例があるとの事。EGRは排気ガスを吸気側に入れる事で、燃焼温度を下げ、NOxを低減させる装置。開きっぱなしだと加速不良になり、「ボッボッボッボ・・」という感じで吹けなくなります。

点検するとダイアフラムはパンクしており、カーボンが詰まっている状態。
またO2センサーをチェッカーで点検するとNG判定。
一先ずこちら2点を交換してみる事に。

EGRを外した部分からインテークを除くと、まだカーボンがかなり見られたので、キャブクリーナー注入＆エアブローで再度清掃。

また念の為、プラグを外し、火花点検と圧縮点検をし、良好な事を確認。
点火系は1万km前にやったばかりだったので、ここまでの時点で点検をしていなかったのですが、やはり異常はありませんでした。

作業後、また実走・・。そして3日後、今度は平坦な場所だったのですが、アクセルを踏み込もうとしたら、また再現！しかもエンジンがなかなか掛かりません。しかも交差点のど真ん中・・。クランキングして暫く頑張ると、ようやく始動出来ました・・。また被っている感じ・・。
ちょっとお手上げ・・と思いつつ、ふと燃調コントローラーに視線が・・。

FIELDのSFC-HYPER　R+という商品で、O2センサーのリーン、リッチが表示されるのですが、妙にリッチ表示が長い気が・・。
ひょっとして、これ壊れてる？

カプラーを外し、燃調コントローラを殺して走行すると、明らかに吹き上がりのフィーリングが良くなりました！多分これだ・・。登坂時も、明らかに以前よりも力強い走りに・・。
更に何日かしつこく走行テストを実施。症状が再現される事が無くなりました！

この燃調コントローラを調べると、エンジン回転数に応じて、バキュームセンサーのコンピュータへの入力値を変更し、疑似的にインジェクターの噴射時間を変更させているとの事。

だから、燃料カットされた感じでエンストしていたのね・・。

結果を報告して、燃調コントローラを外し、完了と致しました！

今のクルマはエンジンコンピュータへの入力値、出力値がテスターで見ながら走ったりする事も出来るのですが、この頃のクルマはそんな事出来ないので・・。加速する、という時しか、しかもたまにしか出ないので、起きた時の状態から、推測するしか無いのです。
でも燃調コントローラには、視点が行きませんでした・・。

スロットルボディです。オイルキャッチタンクも付いているのですが、まぁこの距離ですからね。大分汚れていました。

外したEGR。ガスガスにカーボンが詰まっていました。

こちら新品。ダイアフラムに負圧を掛けると、左側の穴のシャフトが動いているのが確認出来ます。

こちらは閉じた状態。壊れていた方は、こういった開閉が出来ない状態でした。