ねじ山修理　日野市　多摩市　八王子市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

クルマには様々なネジが使われています。
取り付け、取外しを繰り返している内に、あるいは締め過ぎたり、斜めにねじ込んだ等の為に、ねじ山が壊れてしまう事があります。

そういった時はねじ山を修正する工具、タップだったり、ダイスだったりで、ねじ山を切り直し、修正します。でも、酷くねじ山が削られたりしていて、山が形成出来ない状態だと、どうしようもありません。山にならなければ、噛み合いませんからね～。

ボルトであれば交換すれば良いですが、雌ネジ側が部品自体に切られている場合、安ければ良いですけど、高額であれば、おいそれとは交換が出来ません。

でも、そういった場合でも修正出来るリコイルという修正器具があります。この間、ワゴンＲのオイルパン・ドレーンコック部分でも使用しましたが、今回はワーゲン　ポロのブレーキ部分のねじ山が死んでいたので、修正させて頂きました。

タップで切ってみたんですけど、もはや山にならない状態。ボルトを締めてみても、ゆるゆるになってしまいます。

という事でリコイル出動！

まずは専用の付属ドリル歯で、下穴を開けます。今回はナックル、鉄なので、硬い！
下穴が開いたら付属のタップでねじ山を切ります。
続いて付属のコイルを切ったねじ山に挿入していきます。

そのサイズのボルトよりも少し大きめに穴をあけ、その状態でねじ山を作り、その部分にコイルを挿入する事で、元のサイズのねじ山が形成される、という訳です。
1度挿入すれば、コイルは外れません。もちろんガッチリ絞め込んでも問題ありません！

ネジの太さ、山のサイズに併せて工具を揃えなければならず、結構高いのが難ですけどね・・。でも、たまに起きるトラブルの時は、いつも助けてもらってます！

下穴を開けた後、タップでねじ山を作ります。

綺麗にねじ山が作れました！

これがねじ込むスプリングです。奥行に併せ、長い様であれば、スプリングを適量切って使います。

コイル挿入後です。ねじ山の入り口より、一巻きぐらい奥まで挿入するのがコツ。そうする事で、ボルト、雄ネジが入れ易くなります。