クラッチの踏み代が変化してしまう　日野市　八王子市　多摩市　東京｜車検・点検・修理のグーネットピット

クラッチの踏み代が乗っている間に変化してしまうとの事。1度以前お預かりさせて頂き、クラッチのマスター及びレリーズ側の各シリンダーを交換し、油圧系統をつぶしたのですが、改善されず・・。という事で、クラッチオーバーホールの運びとなりました。
クラッチはニスモのカッパーミックス装着との事だったので、部品を取り寄せてからお預かりさせて頂きました。

まずは室内側、シフト廻りを分解、続いて下廻り、マフラー関係を外し、プロペラシャフトを外し、ミッション固定のボルト類を外し、ミッションとエンジンを分離します・・。

ここまではスムーズに進んだのですが、ミッションがボディに干渉し、降ろせません！うーん、困った・・。
仕方無いので、エンジンマウントのナット、フロントメンバーのボルトをギリギリまで緩め、エンジン前側を持ち上げ、ミッションの後ろ側が下に傾くようにします。その最、ラジエターや前側の吸気系ホース類を外す必要があります。持ち上げてエンジンに干渉しちゃうので・・。

そうしてやっと降ろせました！

やっとクラッチカバーとご対面！って、取り寄せた部品と違う！ディスクはカッパーミックスなのですが、カバーのサイズが全然違うし、カッパーミックスのフライホイールとも違います！

刻印されている品番を調べると、カッパーミックスのディスクを使ったスポーツクラッチという商品である事が判明・・。

状況をご説明し、クラッチカバーを取り直しさせて頂きました・・。
フライホイールは歪み等無かったので、紙ヤスリで清掃だけ実施。
パイロットブッシュは交換。リヤクランクはオイルが滲んでいたので、シール交換。
部品が届いたので、各組み付け、ミッションをドッキングです。

ミッションは40kgぐらいあるんですけど、こういった作業をしている時、体力の衰えを感じちゃいます・・。20代の頃は、こんなに腕がプルプルしなかったのになぁ、みたいな。切ないですね～。

組み付け後、長めに走行テストをしたのですが、異常無し！

完了とさせて頂きました！

車内側。まずはシフト廻りのパネルを外します。

ブーツカバー類を続いて取外します・・。

後はスナップリングを外せば、ボコッとシフトが外せます。下のカラーを交換し、中にゴミが入らないよう、軍手で蓋をして、下廻り作業です。

なんやかんや、苦労しましたが、ミッションが降りました！

こちら外したフライホイール、クラッチカバー、ディスクです。

エンジンのお尻側。中央の黒い部分、リヤクランクシールからエンジンオイルが滲んでいたので、シールを交換しました。

外したミッションの内側。ダストが溜まっていました。溜まったダストが抵抗になり、レリーズベアリングがスムーズに動かなかった様です。

油圧式クラッチのシステム図。画像は別の車です。クラッチペダルを踏むとマスターシリンダーに掛かった油圧がレルーズシリンダーに伝わり、レリーズフォークを押す事でクラッチカバー押し込むとクラッチが切れた状態です。クラッチカバーは強烈なスプリングでディスクを抑えていますが、中央を押されると、ディスクを離す状態になるので、クラッチが切れた状態になります。一斗缶の蓋みたいな感じです。