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故障・修理
更新日:2023.06.24 / 掲載日:2023.06.24

DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.31】

ひと通りのレストアが終わって、待望の路上テストへ! そんなウキウキ気分を見事なまでに吹き飛ばしてくれたのが、最終チェックで発覚した細かな不具合たちだ。ハリー山崎曰く「想定の範囲です」なんて強がっていますが、傍から見る限り、まあまあ深刻な状況にしか見えません。まだまだ終わらない模様なのです(泣)

●文&写真:ハリー山崎

作業を行っている日本工学院北海道専門学校には、由良拓也氏がコースを監修した全長1400mのテストサーキットがある。そこで、まずは走れる状態に仕上げ、その後にハリーズガレージに移送予定。ところが直前に想定外の錆被害を発見。また錆ですか……。
アメリカで「ニコイチ」にされたせいで、全身が錆だらけのDATSUNフェアレディ。ボディ塗装はなんと完了。
前回は、ガソリンタンクとかなり劣化が進んでいたシートをリフレッシュ。安心して走れるクルマに仕上がりそうです。

パイプの腐食は多いトラブル!融雪剤のヤバさを再確認

北海道登別市の岡田工機は、高圧燃料ポンプやPSポンプ、油圧パイプやホースの修理まで手掛けるプロフェッショナル。「最近の国産車でも6年でブレーキパイプに穴があくケースもある」と岡田社長は忙しそう。融雪剤の被害、恐ろしいです。

腐食したパイプを参考に新たにパイプを作る!

取り外したパイプの形状を参考にパイプを曲げて作成するので、取り外す際にはオリジナルのパイプの形状が変わらないように丁寧に取り外すのがコツだと感じた。ブレーキホースも新品に交換してバッチリ! 岡田社長、有難うございました。

窓の曇り止め装置も完全に直さないとダメ

ヒーターバルブは完全に固着し、コントロールレバーはケーブルが腐食でスタックしている。以前、構造変更の車検時に窓の曇り止め装置の能力不足が問題になった苦い経験があるので、完全復活は必須です。

錆で固着したヒーターバルブは力技でリカバリー

錆で固着したバルブを力技で分解して清掃すると新品同様に蘇った。汎用のOリングと液体ガスケットを使って組み立てる。バルブは機能を取り戻したことでOリング部分から漏れは発生していない様子。大丈夫だと思う。

余っていたパーツで機能を復活

錆で固着していたオリジナルケーブルの針金状のインナーは、ケーブルを取り外して除雪機のコントロールケーブルのアウターと組み合わせた。古いパーツは、このように意外な場面で役立つから捨てられません。

前オーナーの水管理は良好そうだ

錆ダメージが広がる車体とは裏腹に、ヒーターコアは内も外も腐食は少ない。エンジンブロックの冷却水経路の状態からして、このクルマのLLC管理は意外に良かったと推測できる。車体の錆にも同じ様に気を付けてくれてればな〜。

【今後の予定】メカ関係は不安だらけ。エンジン不調の原因に迫ります!

アイドル回転が安定せず、実習棟に「パーン」と響き渡る激しい爆発音。学生さん達にとって本物の「アフターファイヤー」と「バックファイヤー」の違いを体験できる良い実習教材車両?ではあるが、サーキットデビューはまだまだ難しい。エンジン本体の問題ではないことを祈るのみです……。

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ライタープロフィール

内外出版/オートメカニック
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