故障・修理
更新日:2023.06.24 / 掲載日:2023.06.24
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.30】
ひと通りのレストアが終わって、待望の路上テストへ! そんなウキウキ気分を見事なまでに吹き飛ばしてくれたのが、最終チェックで発覚した細かな不具合たちだ。ハリー山崎曰く「想定の範囲です」なんて強がっていますが、傍から見る限り、まあまあ深刻な状況にしか見えません。まだまだ終わらない模様なのです(泣)
●文&写真:ハリー山崎
ブレーキマスターシリンダーは大丈夫そうなので再利用します
ブレーキマスターシリンダーは、アメリカで輸出時に交換された記録が残っていたので再利用することに。引きずり気味だったフロントキャリパーはOH済み。リヤは未整備だが、コース試運転くらい大丈夫だろうと思っていました。
シートを汚したくないので寝そべってエア抜き作業を行う
レストア済みのシートを汚したくないので、寝そべった状態でエア抜きを行う。「踏んで、放して」の地道な作業を、腰と背中に無理がかかる体勢で長時間行うのは少々辛い。
リヤ側のブレーキホースにピンホール!液漏れ発生で緊急事態に!
「ハイ、踏んで」のかけ声に合わせてペダルを踏むとスッとペダルが沈んでしまった……。次の瞬間「ハリーさん、リヤ側で漏れてます」とメカの今村君の声が……。なんとブレーキパイプの腐食によるピンホールが発生。ショックだけど、この段階で発覚して良かったのかも?
腐食範囲が広かったので素直にプロにお願いします
パイプの一部の局部的な腐食は、切断した中古ブレーキパイプを「ブレーキパイプフレアリングツールセット」で繋ぎ合わせてリカバリーしたことはあるが、今回はパイプ全体が腐食しているのでお手上げ。素直にプロに依頼することに……。