故障・修理
更新日:2023.03.30 / 掲載日:2023.03.30
DATSUN「フェアレディ」再起動!!【VOL.26】
ようやくメカニズムまわりの問題が解決したので、次は劣化している部分のリカバリーに着手。今回はボロボロシートを完全にリフレッシュしたいと思います。これまで数々のクルマを再生してきたハリー山崎にとっては、気楽な作業とのことでニコニコしながらの準備を始めていますが、果たして本人の目論見どおりに行くのでしょうか?ドラマが始まりそうな予感がします。。
●文&写真:ハリー山崎
12.見ためは今ひとつだけど性能は取り戻せたはず
クッションがボロボロのシートサイドは、劣化部分を切除した後、切り取ったスポンジを接着。見ためは悪いが、上から押してみても違和感はない。これで大丈夫でしょう。
13.体重が支えられるか心配だけどゴムベルトは加工して再利用?
お尻がフロアに接地しちゃいそうなほどヘタっていたのは、伸びきったゴムベルトが原因。ベルトの長さを少しだけ短くして“たるみを取る”方法で進めるが、ゴム自体の強度の劣化が少し心配。体重を支えられるかな?
14.まずやるべきはベルト取り付け部の加工
まずはベルトの固定部分を分解しなければならない。写真のように、針金とプレートを組み合わせた簡単な作りだが、はたして伸ばした針金が再使用に耐えるのか?ここも少々気になります。
15.困った時のネットサーフィンお助けアイテムを発見!
ネットで「pirelli rubber webbing」というシート補修用のゴムベルトを発見。古いボルボやMGのシートリペアや、アンティック家具の補修に使われる製品のようだ。早速、UKのイーベイから入手した。(幅に種類がある)
16.交換するベルトは少し短めにカット
古いベルトを参考に金具を取り付ける穴を開けていく。古いベルトは伸びていたので、長さを少し短くカット。ベルトは片側がスムーズ仕上げだったので、そちらをクッション側にする。
17.無理が生じる作業。金属疲労が心配
針金は大丈夫? とドキドキしながら曲げていく。だが途中で取り付け金具の形状はベルト位置で異なるので、針金を再び伸ばす必要があることに気づいた。ドキドキしながらの作業なのです。
18.百均の「ざる」で華麗にリカバリー
あっ、やっぱり折れました!(笑) 結束バンドで代用しようかと思ったが、手元にあった百均の「ざる」の骨組みが丁度よい太さだったので、これを迷わず流用することに。この先、半世紀はたぶん大丈夫でしょう。